道端にポイ捨てされていたドリンクカップ。美大生の「ピエロ大好き人間」(@I_LOVE_Clown)さんはそれを拾い、ホラー要素強めのアート作品に再利用。インパクトある作品の裏に込めた思いを聞いた。
ピエロ大好き人間さんが作った作品は、まさにカップの化け物のよう。フタの裏面に本物さながらの歯茎と歯がついている。カップ本体とフタの隙間を口に見立てた作品で、リアルな造形が不気味さを演出している。今にもかみついてきそうな勢いだ。
カップは今年留学していたイギリスで拾い現地で作成。歯は留学中に購入した資料用モデル、歯茎は粘土でできており、制作期間はわずか1日だという。
幼少期に見たホラー映画の特殊効果に心を奪われ、小学生の頃から美大生になった現在にいたるまで、リアルに造形された手や指などホラー要素強めの作品を作り続けている。以前、その理由を聞いた時には「楽しいからです!」と単純明快な答えを教えてくれた。
しかし、今回の作品には「楽しいから」だけではない思いを込めたという。「不法投棄への批判を込めて作りました!」とピエロ大好き人間さん。たしかに作品を見ると、不法投棄されたカップの怒りのようだ。