国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長(57)が21日、国会内での定例会見で、NHKが19日、短波ラジオなどの国際放送とラジオ第2で伝えた中国語ニュースで、中国人の担当者が「尖閣諸島は中国の領土」と誤った発言をしたことに「これだけ台湾周辺もしくは南西諸島の安全保障環境が極めて厳しい中で、我が国の公共放送がこういうことを世界に発信したっていうのは決しておわびで済む問題ではない」と指摘した。
榛葉氏は「これ、考えられない。全くもって許せないね。日本の領土なんだから」と、強い口調で非難。NHKが「ニュースと無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くお詫び申し上げます」とコメントしたことにも「そういう次元じゃない」と憤った。
日本語の原稿を翻訳し、読み上げを担当していたNHKの関連団体と業務委託契約を結んでいた中国人スタッフが靖国神社への落書きに関するニュースを伝えた後、沖縄県石垣市の尖閣諸島を中国の領土と述べたことに「意図的に発言されてますよね?この中国の方は。むしろこれも中国の『三戦』…つまりは世論戦、心理戦、法律戦。こういったものがもう始まっているんじゃないかと。もしくは最近流行っている認知戦ですね。意図的にやったと思われても仕方がない」と警戒を強めた。
榛葉氏は「この問題をしっかりと、私はやはり説明を求めたい。過去にもこのような発言があったのか、この関係団体とは何なのか。これは看過できない。きっちりとした検証が必要」と訴えた。