元環境相で自民党の小泉進次郎衆院議員(43)が、10日に配信されたラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「吉野直也のNIKKEI切り抜きニュース」に出演。9月に予定される党総裁選について「私、いま43歳ですけど、仕事上のさまざまな判断、決断をいちいち親父(おやじ)に仰ぎますか?もうこれは、自分で考えて自分で歩みを進めるも引くも、それは自分で決めるってのは当たり前のことなんじゃないでしょうか。うちの親父からそういったことを言われることはありません」と語り、父の純一郎元首相(82)が、進次郎氏に「50歳までは総裁選に出るな」と語ったとする報道を否定した。
総裁選への出馬に関しては「出馬をするしないというのは今、これは言うべき時ではない」と明言を避けた。
進次郎氏は「政治の世界は一寸先は闇という言葉があるように、今の政治の世界の景色が、来週もそのままだということの保証は全くない。今世の中の課題が目の前で山積している中で、今目の前で、ではどういった総裁選になるべきなのかってことを様々な議員と意見交換しながら、そういった中でおのずと出てくることだと思います」と、自身のスタンスを説明した。
総裁選について「総裁選を契機に、日本の政治不信を招いてしまった自民党自身が変わることができるかどうか、どういったことができるかどうかを形にしていかなければいけないし、私もその自民党所属議員の1人として、この総裁選を日本の政治不信の払しょくにつなげていけるように変わっていきたい」と強調した。
森喜朗元首相(87)の支援を受け、進次郎氏が総裁選に出馬するのではないか、との一部報道に対しては「私に対して、森元総理から連絡があったことも全くありません。間接的に、そうやって『言ってるよ』っていう連絡もありません」と断言した。
進次郎氏は「いずれにしても、今夏この自民党がこれから迎える総裁選で大事なことって言うのは、誰か一定の方の力の下で、議員一人一人が投票行動を決めるっていうのではなくて、一人一人が自らが当事者の意識で誰に投じるべきかっていうことを判断する。そんな自分で考え自分で決めるっていう総裁選にしなければ(自民党を)国民は見放すと思いますね」と述べた。