ピアノ買い取りのタケモトピアノは29日、同社のCMに長年出演し2023年10月に89歳で亡くなった、コメディアンで俳優の財津一郎さんへの敬意を込めて、新TVCM「タケモトピアノ AI篇」を8月1日より関西地区で放映開始することを発表した。同社のCMが放映されるのは9カ月ぶりとなる。
新CMはダンサー(ピアノの妖精)が主役となり、広大な自然を舞台に展開される。おなじみの歌詞「ピアノ売ってちょーだい」「もっともっとタケモット」や、赤ちゃんが泣きやむと話題になったメロディーはそのままに、AI技術を活用し令和バージョンとして進化。ブランドの新イメージキャラクターのキリンとともに、4人のダンサーがコミカルなパフォーマンスを披露する。
財津さんが出演したおなじみのCMは2000年に放映開始。コミカルなダンスと「ピアノ売ってちょーだい」のフレーズで大反響に。また、赤ちゃんが泣きやむ“魔法のCMソング”としてABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」で取り上げられ、大きな話題となった。23年間放映されたが、23年8月に終了。放映契約も同年9月いっぱいで満了していた。
新CM公開に際し、同社の竹本功一会長は「財津一郎さんが築き上げてくださったブランドイメージを大切にしつつ、新しい技術を取り入れて進化させることが重要だと考えました」と思いを説明。「(新CMは)ダンサーを主役に据え、大自然を舞台にすることで、視覚的にもインパクトのある映像を目指しました」とコメントを寄せた。
ちなみに、赤ちゃんが泣きやむ理由について、同社の公式サイトでは諸説あるとし「音階が急に大きく上下するメロディーラインが赤ちゃんの興味を引くから」「赤ちゃんが好む440ヘルツ周辺の歌声だから」と紹介している。