「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどで知られる俳優ジョニー・デップ(61)が、自身の人生にインスパイアされた新しいアートコレクションを発表した。195部限定の新シリーズ「タロット」で、子育て、恋愛、人間関係、キャリアといったテーマを探求し、「The Lovers (恋人)」「The Empress (女帝)」「The Emperor (皇帝)」「Strength (力)」と題された4つの作品だ。
ジョニーはコレクションについて「いつもタロットにものすごく興味があったんだ。カードには素晴らしい芸術性がある」と語った。
「The Lovers (恋人)」は「物語の始まり」を意味し、男性がバラを持ちながら危険を回避し、女性を「守る」映画のようなシーンが描かれている。「The Emperor (皇帝)」は17世紀のフランスの君主が描かれており、ジョニーがヴェルサイユ宮殿で『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』 を撮影していた時に制作したものだという。 「彼は実際にはそこにいないんだ。無知な力を表している。自分の顔を皇帝にするなんてことは決してしない。皇帝の隣に女帝を並べたら、誰を信用する?女帝だ」
そして「The Empress (女帝)」は、ジョニーの2人の子供の母親であるヴァネッサ・パラディへのオマージュであり、ヴァネッサのアルバム『神々しき純愛』のジャケットを飾ったデップが描いた絵にインスパイアされている。「私は彼女の内面を知っている。彼女は素晴らしい。彼女は現実的だ」
4番目の作品「Strength(力)」は、ヴァネッサが娘のリリー・ローズ(25)を妊娠していたときにジョニーが描いた大きなスケールの絵からインスピレーションを得たもの。「闘いを望んでいないものとどうして闘いたいんだ?」という問いかけとともに象が描かれている。「彼らは骨の髄まで威嚇など全くなく生きていて、最後まで仲間を守り抜くんだ」とジョニーは語っている。