北九州市の奇妙かつシュールなオブジェが話題になっています。
Xに「ペンネの化け物」として投稿されたのは、スラっとした体に頭部がペンネのようなギザギザで筒状の頭部を持つオブジェ。大きな話題を呼び21万いいねを獲得。それに対し北九州市公式Xから投稿された画像には、一体ではなくズラッと複数並ぶ「ペンネの化け物」と、靴下を履かせてもらっている様子が。
北九州市民からも「マカロニ星人」「チクワ頭」の愛称で親しまれるオブジェの正体は?北九州市都市戦略局に話を聞きました。
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――本来はどのようなオブジェですか?
担当者:正式名称は「宇宙七曜星の精」といいまして、デザイナーの福田繁雄さんが製作されました。福田さんは「太陽を中心に回る地球以外の七つの惑星」をイメージして製作したそうです。頭部のマカロニ状の筒は太陽光が筒の空洞に差し込む設計で、1年のある時期(春分の日、秋分の日)になると、“ヒマワリ”のシルエットとなって歩道上に出現する仕掛けとなっています。
撮影は、実はかなり難易度が高いので、自信のある方はぜひ北九州市に来て、チャレンジして頂きたいです。
――市民の皆さんにとってはどのような存在ですか?
担当者:オブジェは北九州市小倉北区にあり、市内の中心部を流れる紫川に架かる、「太陽の橋」と呼ばれる橋の上に設置されています。人通りが多く一度見ると忘れられない形なので、北九州市市民から身近なアートとして親しまれています。靴下を履かせていただいたり、愛着をもってくれている人がいる一方で、「不気味」「怖い」といった印象を抱いている人もいて、見る人によって感じ方が違うようですが、市民の身近な存在であることは間違いないです。
――見に来られる方に向けてメッセージを。
担当者:オブジェの足元にあるタイルはトリックアートでできています。俯瞰で見るとよくわからないのですが、ある位置に立って見ると、綺麗なヒマワリが出現します。昼間の写真がバズっているようですが、夜は、また違った表情が見られるかもしれませんよ!
これをきっかけに、北九州市に行ってみたい!と思ってくれる方がいることを期待したいです。
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SNSでは「アンパンマンに出てきそう」「ひとりぼっちじゃなくて大行列なのが良い」「ちくわぶじゃないか?」などの声に加え、イラストや実際現地に行った方の投稿や、宇都宮の餃子像など地方のオブジェも集合し大反響。
宇宙七曜星の精が設置されている「太陽の橋」は、「紫川10橋」のひとつで、それぞれテーマ性をもった橋になっており、他にもオブジェが設置されているそう。徒歩圏内に「日本一おもしろき城」小倉城もあり、マカロニ星人とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。