実業家の堀江貴文氏が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。東京都知事選で3選された小池百合子知事に次ぐ約165万票を獲得した石丸伸二氏のメディア対応について、芥川賞作家が苦言を呈したというネットニュースを引用し、自身の見解をつづった。
石丸氏は7日夜にテレビ各局が放送した開票特番でキャスターらの質問に対し、皮肉やダメ出し、「質問が理解できない」とする“塩対応”で相手が求める質問に答えないといった姿勢が物議を醸した。支持者ではない層から嫌悪感を抱く声や批判も多くあり、ネット上では多くの意見が交わされた。
石丸氏と同じ京都大学出身で、在学中の1998年に芥川賞を受賞した作家の平野啓一郎氏は8日付Xで「本当に賢い人って、1を聞いただけで、或いは相手が0.3位しか上手く言えなくても、10まで理解してサクサク答えるような人ではないか。コミュニケーションのコストが無駄に高い人(冷笑的、恫喝的、言葉のマイ定義に拘る、話を聞かない、嘘つき、論点ずらし、etc…)は困る。特に政治家は。」と投稿した。名指しはしていないが、石丸氏を指すものと解釈され、その指摘が注目された。
平野氏の「本当に賢い人って1を聞いただけでサクサク答える人」という趣旨の投稿に対し、堀江氏は「は?」と納得できない反応を示し、「もちろん石丸氏も私も答えられるけど、それって質問した人が馬鹿なまま、これでいいんだ、ってなって成長しないよ。」と指摘。質問者側に問題があり、その質問にそのまま返しても「(質問者が)成長しない」という趣旨で返した。
フォロワーからの「要は、事前に質疑に対するリハを普段脳内で何回繰り返してるか、どれくらい思いを馳せてるか、時間を費やしてるか ということですよね」という意見に対し、堀江氏は「へ?本当に賢い人は質問の答えは全部頭の引き出しの中に入ってるので即レス。時間の問題じゃない。」と返答した。
堀江氏の投稿に対し、フォロワーからは「ちゃんと相手に気づかせてあげる、優しい方です」「広く国民に説明しなければならないという立場の人は大変だなと思います」と石丸氏を擁護する声も見られた。