酩酊状態で運転し、バイクに乗っていた50代男性配達員と衝突して死亡させた韓国の女性DJイェソン(24)が9日、一審判決で懲役10年を宣告された後に控訴したと10日、複数の韓国メディアが報じた。
記事によるとDJイェソン側は10日、裁判所へ控訴状を提出したという。DJイェソンは、特定犯罪加重処罰法上 危険運転致死傷・逃走致傷、道路交通法上の事故後措置・飲酒運転の疑いなどで起訴されていた。
ソウル中央地方裁判、刑事25単独のキム・ジヨン裁判官は「深酔い状態で車を運転し、重大な交通事故を起こした。また100kmを超えるという、危険な運転をしていた」と言及。
そして「被害者が死亡するという、残酷な結果が発生」「遺族との和解は成立したものの、肝心な被害者は死亡し、自身の思いを伝える機会をなくしてしまった」ことを理由に、懲役10年を下したと伝えた。
この懲役宣告について、DJイェソンの弁護人は「天性の才能を持ち、中国、タイ、台湾などで海外公演を行いながら国威宣揚(国の威光を示すこと)をしてきた」「毎日反省している」との理由で、彼女への善処を訴えている。
DJイェソンは2月、ソウル江南(カンナム)区で飲酒運転をし、バイクで走行していた50代男性配達員と衝突事故を起こす。その後、男性は死亡した。当時、現場で逮捕されたDJイェソンの血中アルコール濃度は、免許取り消しレベルである0.08%を超えた状態であったことが判明した。
また捜査の結果、該当事故前には中央線を越えて対向車に衝撃を与え、運転手に全治2週間のけがを負わせながらも逃走、そのさなかに再び事故を起こして配達員男性を死亡させたという事実が発覚。
これにより、韓国ではDJイェソンに対する厳罰を求める声が高まったにもかかわらず、弁護人が荒唐無稽な善処を求めたため、世間からはあきれる声が続出しているという。