ペットは、自身の死を察知している可能性があることが分かってきた。自分が亡くなる前に飼い主を慰めようと「ラストラリー(死の前の一時的な回復)」をするという。
動物たちが人間に親切な行為をしてから部屋を出て行き、飼い主が自分の死を見る苦痛から解放されることについて、25年分のエピソードがあるというルパート・シェルドレイク博士は説明した。
「終末期の明晰(めいせき)さについてはホスピスで頻繁に記録されていますが、研究されることはほとんどありません。死の直前に精神的、肉体的なエネルギーが爆発し、異常な明晰さを伴うことが頻繁にあります」
「そしてそれは動物でもよく見られることです。私の現時点の仮説では、ラストラリーには進化上の利点があります。野生の場合、本能的に死期が迫っていることを知った動物は、自分の死体で病気を蔓延させないように場所を移動するのです」