心臓病とコカイン使用で溺死の歌姫を「守ってあげたかった」共演のアカデミー賞俳優が無念の思い

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デンゼル・ワシントン
デンゼル・ワシントン

 俳優のデンゼル・ワシントンは、映画『天使の贈りもの』で共演したホイットニー・ヒューストンに対して保護したい気持ちを抱いていたことを明かしている。アカデミー賞のノミネートを受けた1996年の同映画で、ホイットニー扮するジュリアへの恋心に苦悩する天使ダドリーをデンゼルが演じたが、その16年後の2012年にホイットニーは心臓病とコカインの使用による浴槽での溺死でこの世を去っている。

 アフリカン・ブラック・フィルム・フェスティバルで、デンゼルは「僕はいつも彼女を守ってあげたいと感じていた」と語り、司会者チャズ・エバートが「儚さが見えていたんですね」と付け加えると、デンゼルは「彼女は強くタフでありたがっていたけど、本当はそうじゃなかった。それだけだ」と続けた。

 1947年の映画『気まぐれ天使』のリメイクであった同映画には、コートニー・B・ヴァンス、ジェニファー・ルイス、グレゴリー・ハインズ、ロレッタ・デヴァイン、ライオネル・リッチーほか、ホイットニーの母シシーさんも出演していた。

 ホイットニーは出演者の何人かと親しくなったと言われており、同映画でジュリアの夫である牧師ヘンリーを演じたコートニーは、「ホイットニーのことが大好きだった。彼女の夫役を演じるなんて、最高に嬉しくショッキングなことだった」「僕の人生のターニングポイントだったし、ホイットニーはその大きな大きな一部だった」「僕たちは一緒に撮影現場にいて、お互いを尊重し合っていた」「でも、彼女の人生に何が起こっていたのか、深入りすることはなかった」と語り、ホイットニーの葬儀の際は精神的に打ちのめされていたため参列できなかったと明かした。

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