結成7年「にゃんこスター」初の単独ライブが盛況 空を飛んだアンゴラ村長「決勝に行かないと」復活誓う

山本 鋼平 山本 鋼平
都内で初の単独ライブを行った「にゃんこスター」のスーパー3助(左)とアンゴラ村長
都内で初の単独ライブを行った「にゃんこスター」のスーパー3助(左)とアンゴラ村長

 ネタはそれぞれが単独に作成する。今ライブでの割合は半々。二人の関係性について、アンゴラ村長が「声がいいので、いいトランペットを持っているような感じ。うまく利用して、ネタを面白くしたい。そんな関係ですかね」と話せば、スーパー3助は「アンゴラ村長のネタはめちゃくちゃポップ。テレビでやるならアンゴラ村長の方なんですけど、僕はテレビとか関係なしに、何か新しいお笑いを見つけたいタイプ。アンゴラ村長がポップなネタを書いてくれているおかげで、僕が好き勝手できています。アンゴラ村長には僕の声を利用してもらって、僕はアンゴラ村長のポップさを利用している。いい関係性なのかな」と語った。この日はポップさが際立つアンゴラ村長のネタ、悪ノリ寸前のスーパー3助によるパロディネタが展開。交際は解消しても、仕事のパートナーとしては悪くない状態のようだ。

 スーパー3助は「もう1回キングオブコントの決勝に行きたい。単独ライブもそのためだけにやっています。アンゴラ村長とはケンカもしますけど、目的はお互いに同じ」と大舞台への返り咲きに意欲を燃やす。「なわとびのネタがすごく強い。ありがたいですけど、自分たちに鎖が付いているよう。なわとびのネタはずっとやっていくでしょうけれど、もう1本強いネタを見せたい。そのためには賞レースで上に行かないと」と続けた。

 リズムなわとびに続く代表ネタの確立は、アンゴラ村長も強く意識する。「お笑いファンではない方が多い営業でも、なわとび以外のネタで盛り上がることは多い。新しいネタでも通用すると思っています。それを形にしたい」と誓った。ある番組に出演した際、なわとびネタのオファーを受けた。ところが本番では「にゃんこスターが新ネタを披露」と振られた上で、なわとびネタを繰り出し「それしかないんか~い」とオチをつけられる演出に直面。腹が立った。「他にありますよ、と言っても仕方ないから、これしかありません、という顔をしますけど、本当は『覚えていろよ』と思っています。『ないんか~い』って簡単じゃないですか。そうならないために頑張っているのに。でも(賞レース)決勝に行かないと、世間の人はそう思いますよね」と、悔しそうに語った。

 キングオブコント決勝、リズムなわとびに続く代表ネタの確立という目標が、独自の世界観を持つ二人をつなぎ合わせている。スーパー3助は「僕たちはネタでつながっている感じ。キングオブコントがなかったら、解散していたかもしれません。方向性が違いすぎるので」と、感慨深げに語った。単独ライブは著作権の問題が懸念されるが、配信を目指す予定だという。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース