結成7年「にゃんこスター」初の単独ライブが盛況 空を飛んだアンゴラ村長「決勝に行かないと」復活誓う

山本 鋼平 山本 鋼平
都内で初の単独ライブを行った「にゃんこスター」のスーパー3助(左)とアンゴラ村長
都内で初の単独ライブを行った「にゃんこスター」のスーパー3助(左)とアンゴラ村長

 お笑いコンビ「にゃんこスター」が5日、都内の座・高円寺2で、結成7年にして初の単独ライブ「飛拳」を開催した。スーパー3助、アンゴラ村長は「リズムなわとび」に続く代表ネタの確立、キングオブコント決勝返り咲きを目標に掲げた。

 二人は2017年5月のコンビ結成から5カ月で「キングオブコント2017」の決勝に進出し、準優勝。大塚愛の人気曲「さくらんぼ」に合わせてなわとびを跳び、踊るコントで一躍注目を集めた。スーパー3助とアンゴラ村長が交際中であることも話題となったが、20年2月に破局が公表された。

 約260人のキャパがほぼ満席となった会場。大ブレークに導いた「リズムなわとび」のネタからスタート。なわとびを放り投げるアンゴラ村長に、スーパー3助が高音シャウトで「跳ばない~!」とツッコむお馴染みのネタが繰り広げられた。2本目以降は過去75本のネタから厳選し、再構築されたコントを中心に舞台が進行。最初のネタ、エンディングではアンゴラ村長がワイヤーで吊され、跳ばない女が空を飛ぶ演出で会場を沸かせた。アンゴラ村長は「7年前に訳の分からないままテレビに出させてもらって、すごく叩かれたり、いろんなことを言われて、気になってしまった。もうダメだと思った時、ライブで好きなネタをして、笑ってもらうのが楽しかった。単独ライブができてうれしい」と、感謝を口にした。

 2019年から毎月のように新ネタライブを展開してきた。80人キャパの会場で、当日に30人にキャンセルされるなどの苦い経験があり、単独ライブには踏み切れなかったという。スーパー3助は「一般の方からは『解散していないんですか?』と必ず質問されます。新作ライブをしても、ネタを作っていることにはならないと気付きました。お客さんが入らなくても、単独ライブをしたくなった」と決意。ネタを作り続けている。そのことをアピールしたかった。

 ライブを終えたアンゴラ村長は「感無量です。にゃんこスターはどういうものか分かった上で、7年たってできたことが良かった」と感慨を口にした。スーパー3助は「付き合ってはいたけれど、僕らは小学生の頃からの友達でもないし、一緒にネタを考えるわけでもない複雑な関係。にゃんこスターにはネタがあるんだぞ、ということをどうしても知ってほしかった」と、コンビへの愛着を語った。

 チケットの売れ行きは当初、苦戦した。開催近くになって一気に上昇。期せずしてアンゴラ村長のデジタル写真集発売が話題となったが、スーパー3助が「あまり関係なかったように思います」と話すように、お笑いファンが大半を占めた雰囲気だった。

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