「高橋留美子先生と、青山剛昌先生に会えました」少年サンデー感謝祭に参加した漫画家のルポ漫画が話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

1959年の創刊以来、日本を代表する少年漫画雑誌として人気を博し、数々の名作漫画を輩出している少年サンデー(小学館)。今、SNS上ではそんな少年サンデーが漫画家、関係者向けに開催している「少年サンデー感謝祭」が大きな注目を集めている。

きっかけになったのは漫画家の西村マリコさん(@westvillage29)が

「高橋留美子先生と、青山剛昌先生に会えました。」と紹介したルポ漫画。

知り合いもいない中、恐る恐る感謝祭に参加した西村さん。しかし会場では『名探偵コナン』などを手がける青山剛昌さんや『うる星やつら』『犬夜叉』の高橋留美子さんら尊敬する巨匠たちと交流し感激。普段会う機会の少ない同い年の若い漫画家たちとも有意義な交流ができ、しかもお土産をもらって帰るという大満足の一日を過ごしたのだった。

漫画ファン垂涎の豪華すぎるこのルポに、SNSユーザー達からは

「高橋先生と青山先生と藤田先生に会えるの凄いです!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚」
「いいなぁ、興奮が伝わって来るような漫画です。」
「マンガが凄いのは人生かけてチャレンジする人の層の厚さ。こういう人たちが日本の高過ぎる漫画のレベルを支えてる。」
「大先生と触れ合えちゃうの、めちゃくちゃモチベになるだろうなぁ
そしてそれを知ってるから大先生サイドも多忙のなかで大勢に向けて時間割いてくださってるのか」

など数々の感激の声が寄せられている。西村さんに話を聞いた。

ーー感謝祭に参加された経緯は?

西村:少年サンデーで連載中の友人の担当編集者からサンデー新人漫画家勉強会、少年サンデー感謝祭のルポ漫画の依頼をいただき、2024年3月の回に参加しました。

ーー特に印象的だったことは?

西村:規模が大きく、サンデーは新人育成にとても力を入れているのだなと感じました。出た料理がとてもおいしかったので、もっと全種類制覇する勢いで食べればよかったと後悔しています。

ーー参加して意識の変化はありましたか?

西村:いまいち「努力する」のやり方をつかめていませんでしたが、畑健二郎先生が勉強会の講義で「才能というのは最初から楽して自分ができること」、「努力は才能を強化すること」だとおっしゃっていて納得できました。もっとたくさんいろんなものを見て経験して、自分の漫画の養分にしようと思いました。

ーー具体的に利益になったことはありますか?

西村:藤田和日郎先生の漫画講義の内容も、漫画以外の分野でもあてはまるので受けてよかったと言う人が多く、私にとっても新たな発見になりました。

なにより大きかったのは実際に仲間と会って話ができたことです。普段は基本、編集者と二人きりか、考えているときはひとりぼっちなので寂しいし焦りが出ます。でも近い境遇の仲間たちと会って話をすると、自分の漫画を客観視できたり、共感しあって不安が解消されたりと、視野が広がりました。

ーー投稿の反響へのご感想を。

西村:少年サンデー新人漫画家勉強会、少年サンデー感謝祭のルポ漫画というのは前例がない試みで、どうなるか本当にわかりませんでした。こんなにバズって嬉しかったです。また大御所先生のネームバリューというのも実感しました。

◇ ◇

西村さんは少年サンデー新人漫画家勉強会、少年サンデー感謝祭に関する全4話のレポ漫画をX上で公開している。ご興味ある方はぜひ読破していただきたい。

西村マリコさん関連情報

2019年、『星クズポリス』(講談社)でデビュー。代表作にイブニングで連載し、2022年、実写ドラマ化された『帰らないおじさん』など。現在はコミックDAYSで『部長は少女漫画家』(原作・古都かねる)を連載中。

Xアカウント:https://twitter.com/westvillage29
『部長は少女漫画家』:https://comic-days.com/episode/4856001361317580038
『帰らないおじさん』:https://comic-days.com/episode/13933686331704786277

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