ボタン押すとレゴのジュースが!天才集団「灘校レゴ同好会」が作ったレゴ自販機が話題に

ゆきほ ゆきほ

灘中学・高校の灘校レゴ同好会の公式Xがポストした、レゴでできた自動販売機が話題になっています。

巨大で本物そっくりなだけでなく、ボタンを押すと、なんとこれまたレゴで再現した缶ジュースが出てきます。

ペプシ、ファンタ、三ツ矢サイダー、レッドブルなど缶のパッケージも、全てレゴ。灘校のロゴもカフェの看板のように組み込まれています。ネット民から「レゴ公式から呼び出されそう」「すごすぎて意味が分からない」と大反響のこの作品について、灘校レゴ同好会に所属する制作者に話を聞きました。

――まず大きい!作るのにかなり時間がかかったのでは?

灘校レゴ同好会:大きさは、高さ169.6cm、幅70.4cm、奥行き75.6cmで、重さは84.6kgです。設計100時間、制作300時間だったらしいですが、正直よく覚えてないです。去年の夏休みから設計していました。

――1人で1作品を担当するんですか?

灘校レゴ同好会:私(会計)と部長の二人で設計しました。メイン作品を二人で設計するのは初めてです。部長は側面のロゴや“ZONE”の缶を設計しました。また、内部の機構は当日に缶をセットするのを担当した後輩たちによって改良されています。

――設計図があるということですね。

灘校レゴ同好会:はい。まず缶をいくつか設計し、紙に全体図を描きました。裏は”野外活動の持ちものについて”という中三の行事に関する連絡のプリントです。

――最もこだわった部分はどこですか?

灘校レゴ同好会:ブロック外しという、レゴのキットに付いてくる、くっついたレゴを外すためのパーツがあるのですが、そのパーツの持ち手部分のすべり止めや独特な形状、大きさも実際の釣銭レバーにそっくりだったので、作品の中でも釣銭レバーとして使用しました。

――大変だったところは?

灘校レゴ同好会:大きさを揃えた上で一目見てどの缶か分かるようにするのに苦労しました。缶自体の知名度や文字の難しさ、図案の難しさなどでボツになった缶もいくつかあります。

――内部の仕組みはどうなっているんでしょうか。中身もレゴですか?

灘校レゴ同好会:内部もほぼ全てレゴです。ボタンや釣銭レバーだけ、なぜか部室に落ちていた輪ゴムを流用しました。仕組み自体はローテクで、ボタンを押すと中を通っている棒が下がり、その動力が支流レーンにある缶に伝わり、本流のレーンに落ちて流れてくる仕組みです。中間考査が終わったら仕組みの動画を公開する予定です。

――灘校レゴ同好会ならではの強みは何でしょうか。

灘校レゴ同好会:いろんな奴がいることではないでしょうか。2の累乗をブツブツ言っている奴もいますし、異常にパーツ探しが早い奴も、ゲームしている奴も、何時間も1つのパーツを探し続ける奴も、そんな奴らが文化祭前によしやるぞと集まって分担して1つの作品を作るのが、灘校らしいくて心地良いように思います。

◇  ◇  ◇

踏むと痛いから早く片付けて!と叱りがちのママ・パパも多いのではないでしょうか。しかしレゴは想像力、問題解決力、集中力などが鍛えられ、知育教育に用いられることも多く、近年ではレゴからプログラミングを学ぶ教室も増加中とのこと。おもちゃを越えて、教育と深く結びつきつつあります。天才集団が作るレゴ作品、今後も目が離せません。

灘校レゴ同好会 X
https://twitter.com/nadalegoclub

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