トイレに置かれた、大量の使いかけトイレットペーパー。「宿泊施設で仕事してると、従業員用トイレのトイレットペーパー予備はこうなる」というポストが話題を呼んでいる。投稿者であり、自身も宿泊施設で働くぼんた(@KumanoBonta)さんにその理由を聞いた。
ぼんたさんが公開した写真は、従業員用トイレで撮影したもの。確認できるだけで使いかけのトイレットペーパーが20ロール以上も並んでいる。
一見、無駄遣いやもったいなさを感じる光景に思えるが、実際はその逆。これらのトイレットペーパーは元々、客室のトイレで使われていたものだという。
客室のトイレットペーパーはある程度まで使われると、清掃の際に新品と交換される。ぼんたさんが勤務する宿泊施設では「残りペーパーの厚みが1センチ未満で交換」と基準が決まっている。
役目を終えた“厚みが1センチ未満のトイレットペーパー”だが、客室では使えないだけで、捨てるのはもったいない。そこで、従業員用トイレで再利用。その結果、同写真のような状況になるという。
もっとも、同写真はたまたま大量にたまった時に撮影したもので、普段は個室ごとに5~6ロール程度。使いかけのため、1ロールを使い切るまでの時間も短く「交換が頻繁になるので、気づくとなくなっています」と、たまりにくい環境だという。
同投稿に対するコメントは「裏ではこんなことになってるのね」「無駄になってないんですね。いつも気になってました」という声もあれば、「ホテルで働いてた時、更衣室のトイレでずっとこれを使ってた!」「介護施設もこれ」「ショッピングモールの従業員トイレも同じです」と反応もまちまち。これまでの職務経験によって驚きにも、共感にもなっている。
ちなみに、施設によっては使い切りを推奨し、残り少なくてもあえて交換しないケースも。「トイレットペーパーの使い切りにご協力ください」などの掲示も近頃増えてきている。