イリュージョニストのデビッド・カッパーフィールド（６７）が、１６人の女性から性的不品行や不適切な行動で告発されている。カッパーフィールド本人は、それらの疑惑を全面的に否定しているが、１９８０年代から２０１４年にかけて起こったとされるセクハラ行為の被害者には未成年者も含まれていたという。
ガーディアン紙は、カッパーフィールドに薬を盛られた後に同意のないまま性行為に至ったという３人の女性の主張や、パフォーマンス中に 女性の体を触ったり、性的に触るよう指示されたといった４件の告発などを報じている。また１９９１年にカッパーフィールドと出会ったという女性は当時１５歳で、その後も電話で連絡をとり続けてきたカッパーフィールドと１８歳の時に同意のもと性的関係を持ったものの、性的グルーミングだったと話しているという。
同報道に対してカッパーフィールドの代理人が発表した声明には次の様に述べられている。「デビッド・カッパーフィールドを知る人なら誰でも、１紙が報じたこれらの最近の疑惑は、デビッドとは真逆なものであると言うでしょう」「事実として、デビッドは自らのキャリアを危険に冒してまで、弱みにつけこんだ権力者から女性たちを守ろうとしてきました。これらの過去の疑惑のほとんどは、以前にも言われたことで、現在も過去も全て虚偽の告発です」
また同声明は、カッパーフィールドが証拠の提示を求めたものの、それらは提供されておらず、警察の捜査でも事実が認められなかったと反論、カッパーフィールドは弁護士と相談の上、虚偽の告発に対して適切な対応をとるとしている。
１１のギネス世界記録と１１回のエミー賞受賞歴があるカッパーフィールドは、２０１８年にも過去の性的不品行を否定、当時話題になり始めていたセクハラや性的暴行被害などを告発する＃ＭｅＴｏｏ運動にも賛同の意思を示していたものの、自身は「偽って罪を着せられた」と主張していた。
