スターダム岩谷麻優 自伝映画に感慨「胸を張っていい映画」ゆきぽよ、平井杏奈の熱演を称賛

山本 鋼平 山本 鋼平
映画「家出レスラー」完成披露舞台あいさつに登壇した(左から)朱里、岩谷麻優、平井杏奈、ゆきぽよ、中本大賀=都内
映画「家出レスラー」完成披露舞台あいさつに登壇した(左から)朱里、岩谷麻優、平井杏奈、ゆきぽよ、中本大賀=都内

 IWGP女子王者のスターダム・岩谷麻優が9日、都内で自身の自伝を原案とした映画「家出レスラー」(5月17日公開、ヨリコジュン監督)の完成披露舞台あいさつに登場。主演を務めた平井杏奈、“ゆきぽよ”こと木村有希らと完成までのエピソードを語った。

 岩谷麻優をモチーフとした、引きこもりでポンコツだったマユが、女子プロレスのアイコンへと成長を果たすストーリー。実際の事件やタイトルマッチ、実在のレスラー、関係者を想起させる役柄が多数登場する。

 岩谷は「みんなが精一杯頑張ってくれました。映像を見て、胸を張っていい映画ができたと思います。たくさんの人に見てもらいたい」と感慨深げに話した。マユを演じた平井は岩谷の自伝を読み「境遇とか考え方で共感するところ、共通点があまりにも多くて驚きました。絶対に岩谷選手の半生を演じたかった」とオーディションに参加。岩谷も書類選考で気になる参加者の1枚を手にした相手が平井、第2次審査で1人だけインタビューする機会の相手は偶然に平井、横浜武道館大会ではコスチュームの〝しっぽ〟を忘れた際に来場していた平井が持っていた〝しっぽ〟を借りたといい「全ての杏奈ちゃんを見ていました。奇跡の連発でした」と、不思議な縁を振り返った

 マユの同期で理解者である東子を演じたゆきぽよは、「演技の仕事を本格的にやるのが、この『家出レスラー』が初めて。まさか最初にプロレスラーをやるとは思っていませんでした」と感想を述べ「プロレスに無知で、役作りも初めてでした。皆で練習して、プライベートな時間でも走りに行きました。運動は苦手なのに。今思えば楽しかったです」と思い返した。岩谷は後楽園ホールで行われた試合撮影に足を運んだ際を「ゆきぽよさんが叫んで引きはがされるシーンでした。そこで初めて『家出レスラー』で泣きましたね」と、熱演をたたえた。

 撮影前には出演者でプロレス特訓を敢行。平井はゆきぽよに視線を向けながら「二人ともヤバかった。初日は両足がつって、息切れも止まらなかった」と話すと、羅月役を演じ、プロレス指導役も務めた朱里が「最初は本当にどうなることやら…」と苦笑い。それでも「すごく頑張ってくれて上達しました。ゆきぽよちゃんは練習で痛い痛いと言っていたのに、本番では強かった」とねぎらった。

 最後は岩谷が見つめる中、マユ役の平井がマイクを手にした。「プロレス好きの方はもちろん、プロレスを知らない方、生きづらさを抱えている全ての人、たくさんの人に届いてほしい。岩谷麻優選手の魅力、プロレスの魅力が宇宙いっぱいに広がるように願ってます」とアピール。作品への手応えを口にしていた。

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