橋下徹氏、維新に「不利になっても」二者択一の大胆戦略を要求 候補乱立「万年野党戦略」バッサリ

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 橋下徹氏
 橋下徹氏

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、古巣である日本維新の会に対して、あらためて野党による「予備選」の必要性を説いた。

 4月28日に投開票が行われた衆院3補選について、「維新・吉村共同代表『完全な敗北で力不足』補選で候補者落選を受け」と報じたネット記事を引用。選挙区で維新と立憲民主党が候補者調整をすれば「無党派層が冷める。」とした上で、「決勝の総選挙前に準決勝で相互に叩き潰し合う予備選を。決勝に出る野党候補者を世論で決める予備選を。」と提案した。

 橋下氏は注目度の高かった補選の東京15区を「事実上の予備選」と定義し「維新は完敗」と断じた。「投票結果を重んじる真の維新スピリッツがあれば次の本選の総選挙には候補者を出さない。その代わり立憲に野党予備選を突きつけ日本の政治を大きく動かす。これくらいのダイナミズムを作り出すのが真の維新スピリッツ。」と突きつけた。

 橋下氏は投開票の前から「今回の補選は事実上の野党間予備選。」と明言していた。結果が出る前から「敗北した側は次回の衆議院総選挙では候補者を立ててはならない。」と主張していた。

 補選の結果が出た後の4月30日には、投票率の低さにも言及し「無党派層の票を惹きつけることが勝負になるのは全国の選挙区で同じ。そのためには与野党一騎打ちの構図に持ち込むことが必要不可欠。」と分析。「有権者の約6割存在すると見られる無党派層は、自民のみならず、維新も立憲も積極的に支持していない。要するに総選挙において、与党と野党、どちらがよりマシですか?の選択をしてもらうことが勝負。」と二者択一の状況に持ち込む戦略を提示した。

 二者択一にするためには、それぞれの選挙区において野党候補を1人にしなければならないため「予備選」が必要だとした。「予備選でも負けるような候補者」の乱立は「単に惜敗率の低い比例議員を増やすだけの万年野党戦略。」とバッサリ切った。

 さらに、自身が代表を務めていたころの維新については「カネも組織も経験もなく、国政全体に変化を起こすような大胆な政治戦略を構想することなどできなかった。大阪都構想に向けて離合集散を繰り返すのみ。」と振り返った。「今の維新にはカネも組織も経験もある。たとえ自党が不利になったとしても国政を揺るがすような大胆な戦略を組んで欲しい。」と望んだ。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース