韓国で大ヒット中ホラー映画、劇中の豚の死骸は本物だった‼食肉処理前もナイフ刺すシーンに愛護団体が憤怒

椎 美雪 椎 美雪
韓国で2月22日に公開された「パミョ」は公開初日から好評を集めた(出典:SHOWBOX)
韓国で2月22日に公開された「パミョ」は公開初日から好評を集めた(出典:SHOWBOX)

 韓国映画「破墓(パミョ)」が、現地の累積観客数1000万人を超える快挙を見せる中、劇中の殺戮シーンでは、実際の豚の死骸が使われていたことが19日、韓国動物愛護団体「カラ」により明らかになった。

 同団体によると、「破墓」の制作会社であるショーボックスへ「映画の撮影で、生きている動物を使用したか否か」「豚の死骸5頭にナイフを刺すシーンで、実際の死骸を使ったのか」「実際の動物だった場合、どこにオファーしたのか」など、7項目の質問を入れた公憤を送ったところ、37日後に返答が来たという。

 その返答で、特に話題を集めたキム・ゴウン演じる巫女、イ・ファリムが豚の死骸5頭にナイフを刺すシーンで使われた豚の死骸は、実際の豚だったこと、魚も生きたものを使ったと明かされた。オファー先については、動物撮影の専門業者や養殖場で、撮影後に業者へ返還したという。

 加えて「映画的表現のため、必要な一部のシーンでは、生きている動物が出演している」「キツネなど、撮影や訓練ができない野生動物については、一部をコンピューターグラフィックで処理している」と伝えた。

 この回答を受け、カラは「死んだ動物も、撮影の小道具として使ってはいけない」と指摘。「たとえ食用目的で処理されたのだとしても、娯楽的な理由で再びナイフを入れる行為は、生命に対して人間の適当な態度とは言えない」と憤る。

 ショーボックスは「カラの活動に敬意を表し、さまざまなコンテンツ制作において、生きている動物が不必要に傷つけられたり、犠牲になったりすることのないよう、ガイドラインを遵守し撮影するにあたり、最善を尽くすことを約束する」と言及。国内動物撮影の変化をともに考えていくことを促した。

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