ギャンブル依存は家系の影響の可能性を指摘 年収が高いほどハマりやすい傾向 専門家が分析

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画像はイメージです(vanilnilnilla/stock.adobe.com)
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 米ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者の違法賭博問題でも注目され、「見えない病」とも言われるギャンブル依存症。厚生労働省によると、生涯でギャンブル依存症が疑われる状態になったことのある人は約320万人にのぼるという。

 そこで、「親子の法則 人生の悩みが消える『親捨て』のススメ」の著者で、富とお金のメンタルトレーナー・三凛さとし氏がこのほど、20歳以上80歳未満の男女全国2791人(男性1374人、女性1417人)を対象に行った「ギャンブル依存と遺伝の関係性」についての調査結果を公表した。

 年収別に「ギャンブルにハマったことはあるか?」を尋ねると「600万~1000万円未満」の半数(50.8%)が「はい」と回答して最多に。以下、「1000万円以上」(46.3%)、「500万~600万円未満」(42.6%)と、年収が多い程ハマりやすい傾向にあることが分かった。

 ギャンブルにハマったことがあると回答した815人に「ハマったことがあるギャンブルは何か?」と聞くと、半数以上が(52.1%)が「パチンコ・パチスロ」で最多、「宝くじ(ロト・ナンバーズなど)」(39.8)、「競馬」(39.5%)なども4割近くと目立った。

 ギャンブルにハマったことがある815人とハマったことはない1976人それぞれに「家族や親戚でギャンブルに依存したことがある人はいるか?」と質問した。

 共に「いない」(ハマったことがある:71.5%、ハマったことはない:85.9%)が最多だったが、「配偶者・パートナー」(ハマったことがある:10.6%、ハマったことはない:5.7%)、「父母」(ハマったことがある:9.2%、ハマったことはない:6.0%)「子供」(ハマったことがある:4.5%、ハマったことはない:2.8%)「きょうだい」(ハマったことがある:5.4%、ハマったことはない:2.5%)、「祖父母」(ハマったことがある:1.3%、ハマったことはない:0.6%)、「その他親戚」(ハマったことがある:4.5%、ハマったことはない:1.8%)についてはハマったことがある人はない人よりも多い結果となった。

 これにより、自身のギャンブル依存は、家族や親戚など身内の依存と関連する可能性があることが分かった。三凛氏は「学術的にギャンブル依存症は、近年、遺伝の関係性が指摘されている」としてアメリカのミズーリ大学の研究による家系にギャンブル依存症患者がいる場合、19.0%がギャンブル依存症予備軍、いない場合の発症率は5.0%と家系にいる場合はギャンブル依存症を4倍にするというデータを挙げ、今回の調査でも28.5%が家族もギャンブルに依存したことがあると答えたのに対して、ギャンブルに依存したことがない人の家族のギャンブル依存率は14.1%と裏付ける結果が出たとしている。
 ◆合同会社serendipity 調べ

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