エレノア・コッポラさん死去、87歳 夫のコッポラ監督を追ったドキュメンタリーでメガホン、エミー賞を受賞

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エレノア・コッポラ監督
エレノア・コッポラ監督

 『ゴッドファーザー』で知られる映画監督フランシス・コッポラ(85)の妻で同じく映画監督のエレノア・コッポラさんが死去した。87歳だった。家族に見守られる中、12日に米カリフォルニア州ラザフォードの自宅で息を引き取ったという。

 1963年、フランシスが手掛けたホラー映画『ディメンシャ13』の撮影で出会った2人は、1986年にボート事故により22歳で死去した長男のジャン=カルロ、そしてロマン(58)とソフィア(55)という3人の子供をもうけた。

 エレノアは、フランシスの1978年作『地獄の黙示録』の舞台裏を追ったドキュメンタリー作『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』で共同監督を務め、1992年にエミー賞を受賞した。

 1997年にエレノアは、同作について「この映画の当初のアイディアは、『地獄の黙示録』のドキュメンタリーを作ることでした。私には全く経験がなかったのです。70年代初期に小さな芸術映画を幾つか作りましたが、フィリピンでカメラのビューファインダーを覗いた時、私は魅了されました。私はそれに非常に反応しましたので、幾つかのドキュメンタリーを作りました。撮影が以前から大好きでしたから」とデッドラインに語っていた。

 子供たちは3人ともフランシスの映画に出演した一方、ジャン=カルロは生前に撮影スタッフとして働き、映画を数本監督したロマンは、父フランシスの映画会社アメリカン・ゾエトロープの社長に就任、ソフィアは映画監督として活躍し、『ロスト・イン・トランスレーション』などで知られている。

 ソフィアは昨年10月、エレノアに捧げた最新作『プリシラ』のニューヨーク映画祭での上映会を母親の傍にいるために欠席していた。

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