英王室のキャサリン妃の医療記録漏洩疑惑が浮上した病院で、職員が患者のデータに容易にアクセスできたことが明らかとなった。ザ・ロンドン・クリニックの職員3人は、20日夜に同妃の医療記録に不正アクセスした疑いで現在取り調べを受けており、病院から停職になったとされている。
2021年9月に「ケアの質委員会(CQC)」が発表した審査では、キャサリン妃が腹部の手術を受け2週間ほど入院していた病院については、全ての医療記録は安全に保管されていたそうで、「スタッフは患者のケアと治療の詳細な記録を保管していました。記録は明確で最新の情報が記載されており、安全に保管され、ケアスタッフ全員が容易に手にすることができました」としていた。
また「患者の記録は紙そして電子のフォーマット両方で保管されていました」「紙媒体の記録はナースステーションの時計付きの戸棚に安全に保管されていました。スタッフは患者の記録を容易にアクセスすることができます」「入院外科病棟及び術前検査ユニットの患者8人の記録に目を通したところ、患者の記録は詳細に書かれ、すべてにスタッフの日付入り署名がありました」「全ての入院患者の記録は、あらゆるケアの必要性と一致したプランが組まれ、必要な際はそのプランがレビューされていました」
メール・オンラインによると、CQCは同病院のサービスの安全性と品質に関する懸念を受けて、2021年6月に抜き打ち調査を実施、。当時の発表では「医療過誤や重大な事故、人材配置や習慣に関する数々の内部告発から今回の懸念が上がりました」とされていた。
当時の審査でCQCは「Good」と同病院を評価したものの、リーダーシップや管理に関して改善を求めていた。同病院の上層部は、キャサリン妃の医療記録の職員による不正アクセスに気づいた日にちや停職処分を受けたスタッフの有無、個人情報へのアクセスがあったかについてのコメントを避けている。