「ピン芸日本一」をかけた「R-1グランプリ2024」が9日、フジ・カンテレ系で生放送される。アマチュアからは唯一、どくさいスイッチ企画(36)が決勝進出を果たした。昨年7月に「全日本アマチュア芸人№1決定戦 2023」で優勝した際、号泣しながら感激していたが、今回の決勝進出が決まった際も大泣きしたという。大舞台でどのような笑いを生み出すか楽しみだ。
どくさいスイッチ企画は神奈川県出身。関西の有名大学に進学後、落語研究会に入り、お笑いの活動を始めた。大阪で就職後は社会人落語を中心に活動を続けていたが、コロナ禍でお年寄りが集まる落語会が開けなくなり、20年9月から久々に一人コントを再開した。小道具や派手な動きはない。マイクを前にスーツ姿で身ぶり手ぶりで表現し、狂気をはらむキャラクターが、状況を描きながら物語性に富んだネタを繰り出す。
ネタ作りは机に座って悩みながらひねり出す。落語では20代で有名アマチュア大会で優勝を果たした実力者ということもあり、コントネタは6~7分程度で完成。ステージに応じて短縮させる作業に苦労しているという。単独ライブを開催するなど関西のアマチュア芸人界では名の知れた存在だ。
会社員としての働きぶりは「仕事はできません」と謙そんなのか、本当なのか分からない様子だったどくさいスイッチ企画。会社の同僚には秘密にしているという。妻とはコント活動を再開してから出会い、昨年1月に結婚。ネタの相談を行うなど、よき理解者で感謝の言葉を繰り返していたのを思い出した。
「全日本アマチュア芸人№1決定戦 2023」の最終投票では、5人の審査員から3票を得て優勝を決めた。同2票の準優勝は、昨年のM-1グランプリでアマ唯一の準々決勝進出を果たし、現役東大生と早大生のコンビで注目を集めたナユタだった。アマチュアのレベルアップが著しいと言われているが、最近テレビの地上波番組にも登場したナユタ同様、どくさいスイッチ企画も大舞台で視聴者を笑わせてほしい。
◆「R-1グランプリ2024」決勝進出者…真輝志、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、kento fukaya、寺田寛明、サツマカワRPG、トンツカタンお抹茶、どくさいスイッチ企画