巨大な空母の甲板を赤い車が猛スピードで疾走し、そのまま川の中へダイブ―。まるでハリウッドのアクション映画のようなシーンが展開された。米空母ジョン・F・ケネディで事故か…と思いきや、実は、空母から航空機を射出するためのカタパルトの実験だった。
勢いよく発射されたのは、重さ36トンもある車だった。時速240キロ超の速度で、米バージニア州を流れるジェームズ川に突入。まるで、川遊びの水切り(石切り)のように、重たい車が弾む光景が映し出されていた。
これは、電磁式カタパルトの射出試験の映像。メーカーによるとこの車は回収され、試験のために再び射出される。この電磁式カタパルトは、米海軍のニミッツ級航空母艦に搭載されている既存の蒸気カタパルトに代わるものだという。