立民・泉代表 岸田首相らの〝能登半島のために予算案早期成立必要〟は「うそです」「デマを流している」

杉田 康人 杉田 康人
国会内での定例会見に臨んだ立憲民主党の泉健太代表
国会内での定例会見に臨んだ立憲民主党の泉健太代表

 立憲民主党の泉健太代表(49)が1日、国会内での定例会見で、自民党が同日中に衆院での2024年度予算案可決を目指していることについて「本当は理屈にならない発信を、間違いだと分かっていてデマを流している状況」として、能登半島地震被災地の復興のために予算案の早期成立が必要との岸田文雄首相(66)や自民の一部議員を批判した。

 泉氏は「予算が1日でも早く成立すれば、能登の復興の後押しになるってことをXなんかでもつぶやいている人がいる」と指摘。「いくら来年度予算が早く成立しても、来年度予算は4月1日以降しか使えない。別に3月10日に成立しようが、20日に成立しようが関係ありませんから」と異議を唱えた。

 3月31日までは、2023年度予算の予備費で対応できるとして「その予備費をむしろ出し渋っていたんじゃないかと言われているのが岸田総理。なんで補正予算を組まなかったのかという声も自民党からも相当出ている。今年度出すべき予算を出さない岸田総理が、何をおっしゃっているんですか」と物申した。

 仮設住宅の建設などで遅れが出ているとして「今でも遅れていることがあるんですよ。だから、予算が早く成立しなければ能登半島に影響が出るというのは、うそです。そういったデマに惑わされずに。国会で今、自民党がとにかく逃げ切ろうとしている」と自説を展開した。

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