赤坂アカ氏【推しの子】は連載開始から実写化想定 子役編で下した「判断」とは 芸能界取材方法も公表

藤丸 紘生 藤丸 紘生
シナリオ(画像はイメージ=megaflopp/stock.adobe.com)
シナリオ(画像はイメージ=megaflopp/stock.adobe.com)

 人気漫画「【推しの子】」原作者の赤坂アカ氏が16日、京都市の京都精華大学で開催されたトークイベント「赤坂アカに語らせたい」に登壇。メディアミックスを想定した作品作りを明かした。

 「【推しの子】」は推しのアイドルの子どもに転生するというファンタジー設定でありながら、随所で芸能界の生々しい部分に切り込んでいることも特徴的。赤坂氏はその取材方法を「タレントの方と飲みに行く。ポロッと出てくる話とかを『使っていい?』と聞いたり」と回答。取材で得たエピソードたちを「ガッチャンコして、ノイズや要素を加えて、完全なオリジナルにしていく」と漫画への落とし込み方を明かした。

 2023年にアニメ化され社会現象に。24年冬には実写映像作品の公開も控えている。同漫画は最初からアニメ化・実写化されることを想定して作られたという。メディアミックスを見据え「子役編が長く続いてしまうと、実写の時に大変なのは間違いないので、子役編は早めに引き上げようという判断があったり」と具体的な例を明かした。一方で「ここは面白さを優先すべきというところもある」とし「ここだけは譲れないというところは譲らなくていい」と考えを示した。

 同イベントは「京都精華大学展2024 -卒業・修了発表展-」(18日まで)の関連イベントとして、マンガ学部新世代マンガコースが企画・実施。イベントは約3時間にわたったが、会場に集まった学生らは赤坂氏の話に熱心に耳を傾けていた。

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