これまで3度の性的犯罪行為を犯したB.A.P出身ヒムチャンの、3件目の裁判が1日午前に開かれ、懲役3年執行猶予5年の判決が下されたと、韓国メディアが一斉に報じた。
記事によると、ソウル西部地方刑事合意12部で行われた判決公判で「犯行経緯や内容、犯行方法、そして被害者たちとの関係などに照らし合わせてみた時、この罪質がよろしくない」とし、ヒムチャンの強姦、および性的暴行法犯罪処罰法(撮影・通信メディアを利用したわいせつ行為)違反容疑について懲役3年、執行猶予5年が言い渡し、更生の機会を与えたという。
裁判官は「被告人は同種の犯行による公判中であったにもかかわらず、自粛することなく再び該当事件を起こした点や、被告人の所属アイドルグループのファンとして、被告人を心配していた被害者の信頼関係を裏切ったという点、被告人がアイドルゆえ、その罪が社会に与える影響が大きい」と判決理由を説明。しかしヒムチャンがこの犯罪行為を全て認め、被害者と合意し「被害者自身がヒムチャンの処罰を望んでいない点を参考にした」と、情状酌量があったことを伝えた。
今後ヒムチャンは、執行猶予期間内に保護観察を受けながら、40時間の性的暴力治療の講義を受講するよう命じられたほか、児童・青少年関連機関と障がい者関連機関に3年間の就労制限がかけられた。また事件当時、全て飲酒していたことを踏まえ血中アルコール濃度0.05%以上の飲酒をしないようにするという、特別遵守事項も課されることとなった。
これに先立ち、2018年7月にヒムチャンを含めた男性3人女性3人がペンションで酒宴を楽しんだが、20代女性が「ヒムチャンにペンションで強制わいせつを受けた」と被害届を提出。警察の取り調べを受け、翌年4月に不拘束で起訴された。そして2021年に裁判で懲役10カ月の一審判決が下されたがこれを控訴。しかし2023年2月の控訴審でも同刑が言い渡され、法廷拘束となった。
さらに2022年4月、ソウル龍山(ヨンサン)区の居酒屋の外階段で女性2人を強制わいせつした罪で起訴され、被害者2人は当時ヒムチャンに無断でスマートフォンを持ち出され、これに抗議。すると「外階段で腰を両腕でつかまれたり、胸を触られたりした」と、警察へ被害届を提出した。
加えて2022年5月に、自宅まで送ってくれた被害者を性的暴行。その後不法撮影を行い、翌月に被害者へ連絡する中でわいせつ物を送った疑惑が浮上し、追加起訴された。