日本のJリーグでプロサッカー選手として活躍し、北朝鮮代表としてW杯出場を果たしたチョン・テセ(鄭大世)が21日、韓国の番組に出演し話題を集めた。
チョン・テセは現在、韓国MBNで放送されている「一度は離婚する決心」(原題)に出演中。同番組ではスター夫婦が〝仮想離婚〟を通して、夫婦や家族の在り方を見つめ直す、破格の仮想離婚リアリティー番組だ。
第2回目の放送では、23年に結婚10年目を迎えたチョン・テセとミョン・ソヒョン夫婦が仮想離婚に合意するも、チョン・テセが嗚咽する姿を見せた。
Jリーグの22年シーズン終了後、現役を引退したチョン・テセは「妻の実家で暮らして10カ月になる、現金はない」と吐露。ミョン・ソヒョンも「現金も円もなくて、夫が引退した時にちょうど韓国の実家の近くに子どもたちを通わせたい学校があったので、私の実家で暮らすことになった」と説明した。
そんな2人の日常がVTRを通して公開されたのだが、まずミョン・ソヒョンが朝6時から子どもたちの登校準備で忙しく働いていた。一方のチョン・テセは、妻から「子どもたちを起こして」と頼まれてたにもかかわらず「時間がない」と言って運動しに出かけてしまう。結局ミョン・ソヒョンが一人で子どもたちを車で学校まで送り届け、その後子どもたちが残して行った食事を、自身の朝食として大ざっぱに口にした。
この姿をスタジオで見ていたチョン・テセは、申し訳なさそうにしながらも「子育てより僕の運動の方がもっと大変だ」と言い放ち、他の出演者たちの不満を蓄積させる。
VTRは続き、チョン・テセが運動から帰宅。するとすぐさま〝睡眠〟へと突入し、スタジオ出演者を驚愕させた。ミョン・ソヒョンが「寝室から出てきて」と言っても「寝るのに忙しい」と返答するなど、再び驚かせる。起床後も、洗濯や掃除などで大変な妻と義父の姿に目もくれず、自分の事だけをしていた。見かねたミョン・ソヒョンは冷蔵庫の整理を頼んだが、最後までやろうとせず、義父が代わりにやるのだった。
ミョン・ソヒョンは、番組スタッフとのインタビューで「私が不幸女になってしまったようだ。父が義理の息子に気を使っているようで、腹立たしいし申し訳なく思う」と涙を流す。それでもチョン・テセは「僕が頼んだわけじゃない。義父が勝手に助けてくれたことで、僕は悪くない。そんなことに神経を使う性格だったら、最初から義実家を作る(結婚する)ことはなかった」と釈明した。
そんな危うい夫婦生活の中、2人は〝仮想離婚合意書〟と〝親権放棄書〟を作成。ミョン・ソヒョンがこの場に冷静に臨んだのに対し、チョン・テセは感情を抑えきれず嗚咽する。「僕の立場では、親権放棄は難しい選択だった」と涙を見せるのだった。