伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(60)が21日、大阪・くすのきホール(千早赤阪村内)で「ちはやあかさか くすのきまつり~楠公誕生地で上方演芸寄席をたのしもう~」に出演。1970年の大阪万博に心躍らせた少年時代を回想し、観客に向けて「そういう感動を来年味わってもらいたい」と、2025年大阪・関西万博に期待をかけた。
寄席は午前、午後の二部構成で、第二部の大トリで登場した菊水丸は同ホールに29年ぶりの出演。おなじみの河内音頭などで会場を盛り上げた。
現在還暦、来月に61歳を迎える菊水丸は小学生の時に大阪万博(1970年)を体験。そこで生まれて初めてスパゲティを食べたことを振り返った。さらに「月の石」を見たことも回想し「そういう感動を来年味わってもらいたい」と期待し、「くすのきホールのあとは、大阪万博(2025年大阪・関西万博)でお目にかかりたい」とアピール。客席からの大きな拍手に包まれた。
寄席には落語家の月亭八方(75)のほか、漫才コンビのティーアップ、スマイルなども出演した。
千早赤阪村内は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将「楠木正成公」が生誕したという伝承が残る楠公誕生地。同イベントは楠公にちなんだ講談をはじめ、落語、漫才、浪曲、河内音頭などの上方演芸が集結する寄席のほか、子どもから大人まで楽しく歴史を学べるトークショーやワークショップなどが開催された。