立花孝志氏 資格失った政党交付金「9党に対して返金要求」約3.3億円が共産以外の国政政党に分配

杉田 康人 杉田 康人
国会内で政治団体・NHKから国民を守る党の定例会見に臨む立花孝志氏
国会内で政治団体・NHKから国民を守る党の定例会見に臨む立花孝志氏

 立花孝志氏(56)が19日、国会内で政治団体・NHKから国民を守る党の定例会見で、みんなでつくる党の大津綾香党首(31)が斉藤健一郎(43)、浜田聡(46)両参院議員を除名処分としたことに「異議申し立てをするのはもちろん、大津氏を除名処分にしろ、という申し立てもやっていきます」と徹底抗戦を宣言した。

 立花氏は「まずは懲罰委員会なり、委員会を開きなさいと。2人は国政政党の党員。2人を切る以上は、ちゃんと2人の言い分を聴く場を設けるべきでしょう」と語気を強めた。

 YouTubeなどで離党を表明していた斉藤、浜田両氏は、党に離党届は出していないとした。大津氏と党の代表権を争う斉藤氏は「向こう(大津氏)は離党したと言わせたいし、離党届を出したもしくは除名したということによって、代表権争いから降りたと言うことを裁判官に対して声を大にして言いたいので」と主張。大津氏側が代表権争いを有利に運ぶのを防ぐために、離党届を党に出さなかったと説明した。

 斉藤氏は「大津氏がやっているみんなでつくる党を認めるわけにはいかない。源流は我々で、大津氏がやっている党は分かれたところにある。源流から離脱したというわけではありません。政党交付金を受けるという権利を失っただけの話」と説明した。

 斉藤、浜田両氏がみんつく党への党所属を示す承諾書・宣誓書の提出を拒み、2024年度の政党交付金(助成金)約3・3億円を受ける資格を失ったことについて立花氏は「代表者が斉藤健一郎であるということになった場合には、残りの9党に対して返金の要求をしていきます」とした。

 みんつく党に交付されるはずだった3・3億円は自民、公明、立憲民主、日本維新の会、国民民主、れいわ、教育無償化を実現する会、社民、参政の9党に分配される。共産は政党交付金の制度に反対し、申請していない。

 立花氏は「総務省の間違った判断によって我々の金が配られているので、当然不当利得になる。斉藤くんが党の代表者であるという判決が下った段階で各党にはお願いします。返金していただけない場合は、訴訟を起こしていく」とした。

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