立花孝志氏(56)が12日、国会内での政治団体・NHKから国民を守る党の会見で、性加害疑惑を週刊文春に報じられ、同誌への法的措置を理由に8日に活動休止を発表したダウンタウン・松本人志(60)に触れ「もうテレビには出られないということはほぼ確定なので、宮迫(博之)さんのようにYouTubeに活動の場が移るしかない。あるいは、島田紳助さんのように完全に引退されるかどちらかだと思います」との見方を示した。
立花氏は、週刊文春が2023年12月26日に疑惑を報じて以降、YouTubeやSNSで松本を猛批判していた。この日の会見では一転「松本人志さんをこれ以上、攻める必要性はないという判断をしています。世の中がどんどん松本人志さんを追い込んでいる状態。僕はかなり先頭を切って『文春の記事が正しい』と言ってやったんですけど。これ以上彼を責めるのは個人的な攻撃になる」と矛を収めた。
松本と、所属事務所の吉本興業の関係を「松本人志さんは吉本興業からもテレビ局からも見放されている状況。完全に分裂している。復活する可能性はありますけど、その可能性は極めて低い」と強調。さらに「スポンサーの立ち位置が、今まではテレビに擦り寄っていた。ところがYouTubeっていうのが出てきたために、テレビでわざわざCMしてもらわなくてもYouTubeに持って行けばいいということで、スポンサーが結構強気に行けるようになった。テレビ以外の媒体でCMができるようになったということが根底の違い」と分析した。
立花氏は「企業側はテレビに求めているのはクリーンなもの。テレビっていうのは基本的に公平中立にしなきゃいけませんし、家族で見ているといろんな情報が入ってくる。子どもが見ている前で性的な発言をしたり、不倫はOKみたいなことを言っている人は、そっちのメディアでは受け入れられない人」と、松本がテレビに出られないと主張する理由を説明した。
文春の報道について「合意がなくHをしてって断定しているわけじゃなくて、そういうことを言っている女性がいますよっていうことを紹介して、一方の当事者の松本さんにも取材をして載せている。被害を訴えている人がいて、松本さんにも聞いているので、法律上は名誉毀損というのはなかなか…。松本さんが裁判をしても、文春が勝つように書かれている」と見通した。
立花氏は「刑事裁判ではないので、民事裁判っていうのは請求を認めるか認めないか価値判断をするだけのこと。強制的な性行為をしたかどうかが裁判で明らかになるかっていうとそうでもない」と解説する。
不特定多数の女性と関係を結んでいたかどうかについて、吉本興業が否定をしたのに松本が自身のXで「とうとう出たね。。。」と認めるようなポストをしたことがポイントだとして「その段階で、テレビ局からはCMがもうダメ。(吉本が)事実無根と回答しているのが、企業の危機管理としては最悪なんです。テレビのラインとしては、松本さんは不特定多数の人と不倫をしているかどうかがポイントになってきますので、それが認められてしまった時点で松本さんのテレビ復帰はないだろう」と指摘した。
立花氏は「記者会見をされないってなれば、これはもうどうしようもない。ただ、松本さんは言いたいことがあるのは間違いないので、必ずYouTubeでお話をされると確信しています。テレビが松本さんに求めているクリーンなものが、松本さんの今の状況に合わないので、必ずYouTubeに来てやっていかれる」と予想した。