歌手テイラー・スウィフト(33)のおかげで、アナログレコードの売り上げが過去最高水準にまで跳ね上がったことが分かった。23年の年間UKアナログ盤チャートに3作品がトップ10入り。英国でのアナログレコードの売り上げが、1990年以来のピークに達した。
英ザ・サン紙によると、今年のアナログレコードの売上高は11.7%増で、2022年の2.9%増に続き、この10年間で最速の伸び率を記録したという。
ちなみに過去作の再録となる『スピーク・ナウ(テイラーズ・ヴァージョン)』『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』、そして『ミッドナイツ』が、同チャートでそれぞれ1位、4位、8位を記録。一方、ザ・ローリング・ストーンズの新作『ハックニー・ダイアモンズ』が2位、フリートウッド・マックの名盤『噂』が5位、オリヴィア・ロドリゴの『ガッツ』とルイス・キャパルディの『ブロークン・バイ・ディザイア・トゥ・ビー・ヘヴンリィ・セント』もチャート上位につけている。
英国レコード産業協会(BPI)の最高経営責任者ジョー・ツイストは「ストリーミングが記録的な水準に達し続けている中、レコードに代表される物理的な製品の復活は、英国の音楽市場の回復力を裏付けています」と話した。
アナログレコードの年間売上げは1月3日に正式発表されるが、BPIによると、クリスマス前の7日間で25万枚以上が売れ、ザ・サン紙は今世紀のアナログレコードの売り上げとしては最も好調な週だったと報じている。
同国で聴かれる音楽の5分の4以上がストリーミングで占められている中、今年はCDも1100万枚以上が売れ、レトロブームにより、カセットテープの販売台数も4年連続で10万本を突破した。