歌手のリゾがツアースタイリストからの「不当かつ卑劣な」訴訟の取り下げを求めている。今年のツアーでバックダンサーのスタイリストを務めたアシャ・ダニエルズは、リゾの衣装マネージャー、アマンダ・ノムラから人種差別及び(太っていることを蔑む)ファット・シェイミングを受けたとして裁判を起こしていた。
一方リゾの弁護士はダニエルズについて、「不満を抱えた」雇用者だとして、同訴訟の取り下げを申請、ピープル誌が入手した裁判書類の中で、割り当てられた仕事をサボり現場に現れなかったと非難している。
同ツアーのバックダンサー3人からも別件で訴えられているリゾについて、ダニエルズはNBCニュースにこう話していた。「自分は狂った場所にいると感じていました。ショックも甚だしかったです」「巨大なステージ上であの黒人女性(リゾ)は、自分を愛し他人をケアする、共感する、強くなり他人のために立ち上がるといったメッセージを伝えていました。そして私やダンサー、バックボーカル、私の地元のチームは、ツアー先のあらゆる場所で定期的にハラスメントと虐めを受けていたのです」
そしてノムラが複数回に渡ってリゾとリゾのバックダンサーを嘲笑、黒人女性の侮辱的で典型的なモノマネをしていたとダニエルズは指摘、「馬鹿」「用なし」「デブ」と文句を言っていたと続けた。
更にダニエルズは。リゾのマネージメントチームからセクハラを受けたと主張、ツアー先のアムステルダムで同チーム、ノムラ、スタッフらが、セックスワーカーを雇い淫らな行為をさせようと、オープンに語り合っていたとした。他にも週7日1日20時間強制的に働かせられたとダニエルズは明かしてもいる。
ダニエルズの裁判書類にはリゾ、リゾの制作会社ビッグ・ガール・ビッグ・ツアリング、ノムラ、ツアーマネージャーのカルリナ・グリオッタらの名前が挙がっている。
一方リゾは全ての訴えを否定、スポークスパーソンのステファン・フリードマンは「私たちはこれに対し、細心の注意を払うつもりですが、それに値するものは皆無です」と声明を発表していた。