未唯mieが「セクシー田中さん」最終回で躍動!〝奇跡の65歳〟は自然体 初挑戦ベリーダンスの苦労語る

北村 泰介 北村 泰介
ドラマ「セクシー田中さん」で〝伝説のベリーダンサー〟を演じた未唯mie。初挑戦で妖艶なベリーダンスを体得した
ドラマ「セクシー田中さん」で〝伝説のベリーダンサー〟を演じた未唯mie。初挑戦で妖艶なベリーダンスを体得した

 1970年代後半に大ヒット曲を連発した女性デュオ「ピンク・レディー」の未唯mie(みい)が日本テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」で〝伝説のベリーダンサー〟を演じ、シェイプアップされた身体と妖艶なダンスが話題になっている。次の登場回となる24日放送の最終回を前に、未唯mieがよろず~ニュースの取材に対し、初挑戦のベリーダンスに取り組んだ日々を振り返った。

 「セクシー田中さん」で、未唯mieは木南晴夏演じるOL「田中さん」が憧れるベリーダンサーの「愛子先生」役として、11月後半に2回出演した。 

 「10月20日が最初の撮影でしたが、8月からレッスンを始めました。(親交のある女性芸人)オオタスセリさんの舞台に出演した際(2010年頃)、ゲストのベリーダンサーさんが『私のまま』というオリジナル曲で踊ってくださったことがあり、近くで拝見したのはそれが初めてでしたが、実際に自分が踊る経験は今回が初めてでした」

  18歳の時にピンク・レディーでデビューして47年。多種多様なスタイルのダンスを学んできた。2021年には五世花柳流宗家家元の花柳壽輔より「花柳舞千鳥」の名を許されて名取となった。それでもベリーダンスには独特の難しさがあったという。

  「最初の基礎練習では、『この部分はこれで…』とか、(蓄積の中から)引っ張り出してつなぎ合わせると、できそうだなと思っていたんですが、いざ、振り付けになって、ノリとかテンションが高くなると、元の体に染みているダンスが出てきちゃうんですよね。ベリーダンスでは手の指をくっ付けないといけないんですが、中指は少し下がった状態になる。日舞も手の指をくっ付けますが、(中指は下げず)完全に平らです。そこが違う。また、ベリーダンスではヒジを常に緩めていなきゃいけなくて、基礎レッスンの時はできるんだけども、振り付けられてテンションが上がった時に、パーンと手が伸びてしまい、指の間も少し開いてしまう。そこは苦労したというか、こんなにも違うんだなと改めて感じましたね」

  さらに体の部位を別々に動かす難しさもあった。

 「ベリーダンスでは体のパーツをバラバラに動かすんです。腰を動かす場合は、胸から上は動かさず、逆に上半身を動かす時に腰は動かさない。そこはベリーダンス特有かもしれないですね。これまで、ジャズかソウルダンスのように連動して体を使うことを主にやってきたので、元々の慣れ親しんだ体の使い方がどうしても出てしまう」

 それでも難関をクリア。最終回は「独特の衣装と共に披露する難易度の高いダンス」が見どころだという。今回の役作りにかけた思いを明かした。

 「伝説のカリスマ・ベリーダンサー役で、高度なテクニックのある踊りをしてほしいということでしたので、最初は週1だったレッスンも、それでは足りないと、週2にしていただきました。ベリーダンスの先生も心配してアドバイスくださったのですが、いざ本番になると『これが(短期間で)できちゃうなんて、やっぱり、すごいです』と言っていただきました。最初に脚本を読んだ時、個性的な役に抜擢いただいたことをすごく光栄に思いまして、『私を起用して良かったと思っていただける芝居をどうしたらできるか』と原作のコミックスを読み込みました。私の中にある〝スター性〟や〝カリスマ性〟といいますか、自分では全然そういうことは感じないんですけど、どこかにはきっとあるはずだと思って、そこを強調するにはどんな芝居をしたらいいのだろうと思いながら演じました」

 自身の公式インスタグラム(mie_doux)で近況を報告しているが、その年齢を感じさせない姿に「奇跡の65歳」と称賛する声もある。

 「原作のコミックスでは『60歳』という設定なのですが、私は65歳なので、ドラマでは『還暦超え』という設定になったのだと思います。自分では(体型を)キープしていると思ってないです。原作には『腹肉は宝よ』というセリフもあって、ベリーダンサーってお肉が付いて、お腹も出ている方がかえっていいんだということで、逆に安心して本番を迎えた感じもありました。そうは言っても、あまりに(肉が付くのも)…と思っていたら、本番までに体は整っていました」

 体調管理は自然体だ。

 「お風呂に若い頃から長時間入っていましたが、60の声を聞くくらいから、ウェイトコントロールや美容法は逆に小さくしようと思いまして、4時間とか浴室にいたのが今は半分以下にそぎ落としています。若い頃から自分のハードルを高くして『頑張る人生』をしてきたと思うんですけど、そのハードルを低くして、頑張ることより、もっと自分が喜んだり楽しんだり、『ワクワクすること』を一番大事にして生きていきたいと変わってきましたね」

 終始、背筋を伸ばして取材に向き合う姿勢からも、半世紀近いキャリアに裏付けられたプロ意識が伝わってきた。

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