名優を性的暴行で告発した仏女優がセーヌ川で死去、60歳 暴行疑惑ドキュメント放送日に

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写真はイメージです(9dreamstudio/stock.adobe.com)
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 映画『野蛮な遊戯』で主演を務めたフランス人女優のエマニュエル・ ドゥベヴェールさんが死去した。60歳だった。撮影中にスカートの中に手を入れられたとして、エマニュエルさんは俳優ジェラール・ドパルデューを性的暴行で告発していた。

 仏リベラシオン紙によると、12月7日にセーヌ川に飛び込み命を絶ったそうで、同日はドパルデューの性的暴行疑惑のドキュメンタリーが放送された日となっていた。

 2019年にエマニュエルは、フェイスブックに短いメッセージを投稿、1983年の映画『ダントン』で共演したドパルデューが、撮影現場の馬車の中で自分の体を触ろうとしたと主張していた。「この怪物は撮影中、馬車の中の密室を最大限に利用して、たっぷりと楽しむことを自分に許したのです。彼の言葉を借りれば、『私を気持ちよくさせるため』に、太った前足を私のスカートの下に滑り込ませた。でも私はそれを許さなかった」

 フランス2チャンネルで放映された新ドキュメンタリー『ジェラール・ドパルデュー:ザ・フォール・オブ・ザ・オグレ』では、エマニュエルの申し立てだけでなく、ドパルデューに対する他のさまざまな性的暴行疑惑も取り上げており、今年4月には、フランスの調査サイト、メディアパートが、13人の女性が2004年から2022年にかけてドパルデューに性的虐待を受けたと告発する報告書を発表していた。

 一方、ドパルデューは10月にル・フィガロ紙に「決して、女性を虐待したことはない。女性を傷つけることは、自分の母親のお腹を蹴るようなものだ」と自身が直面した性的暴行や女性虐待の疑惑を全否定していた。ドパルデューは2020年12月に正式な捜査を受けているものの、投獄はされていない。

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