藤波辰爾 木戸修さん死去に生涯現役への思いさらに強く「無理してでもリングに上がる」 崩れなかった髪形の秘密も語る

杉田 康人 杉田 康人
木戸修さんの思い出を語る藤波辰爾=都内
木戸修さんの思い出を語る藤波辰爾=都内

 プロレスラーの藤波辰爾(69)が15日、都内で取材に応じ、73歳で死去した元プロレスラーの木戸修さんの訃報に「新日本プロレスの創設メンバーは北沢(幹之)さんとの2人になった。木戸さん、山本小鉄さんがいないでしょう。猪木さんも亡くなられて…。どんどん寂しくなる。無理してでもリングに上がる必要性が出てきた。ますます引退が遠のいていく」と生涯現役への思いを強くした。

 藤波は、新日本旗揚げメンバー唯一の現役レスラー。14日に関係者から木戸さんの死去を知らされたといい「最後に会ったのは、2022年10月の猪木さんのお別れ会。その時はまだ元気だった。引退した後、一番元気だったんだよね。いまだに日光浴しながら練習していると聞いていた。びっくりした。信じられなかった」と突然の別れを惜しんだ。

 1970年(昭和45)の日本プロレス入門時、一番年の近い先輩が木戸さんだった。ドイツ遠征やカール・ゴッチ道場での武者修行に同行した。「本当にいい先輩で、いろいろ教えられた。寡黙な方でね。あんまり口数が多くなかった。乱れることが大嫌いだった。本当にあのままの方だった」と几帳面さを物語る。

 乱れることが大嫌いなだけに「試合中でもよく髪形を直していた。試合後も『本当に試合してきたのか?』と思うくらいのきれいな感じ。外国人選手がヘッドロックとかで木戸さんの髪を触ったら、自分でパパッとやっていた」と、決して崩れなかった木戸さんの髪形の秘密を語った。

 巡業で同部屋になった時も、木戸さんは自身が寝るふとんを踏まれるのをとても嫌がったという。「自分のふとんだけ、きれいに畳んでいた。それくらい潔癖なのか、神経質なのか…」と、ファイトスタイルも私生活も几帳面すぎたいぶし銀レスラーを悼んだ。

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