エンゼルスからFAとなった大谷翔平選手が9日(日本時間10日)、自身のインスタグラムでドジャース移籍を発表した。大谷の代理人事務所CAAによると契約は10年7億ドル(約1015億円)で、プロスポーツ史上最大の契約と伝えられた。
ロサンゼルス・タイムズ紙は公式サイトに大谷が青のドジャースのユニホームを着た写真を掲載。大谷が花巻東高時代から獲得を熱望していただけに、「ドジャースは長年の夢だった勝利の切符をついに手にした」と記した。
また、同紙は関係者の話として、大谷の年俸の多くは「前例のない」後払い契約だという。これは、年俸のほとんどが10シーズン後に支払われるというもの。そして、この超異例の後払いは「大谷のアイデア」だということも伝えた。
単純計算で1年平均7000万ドル(約101億5000万円)を来季の年俸と仮定できるが、同紙は「大谷に税制上のメリットをもたらすはずだが、それ以上に重要なのは、1人の選手が毎年7000万ドルを稼ぐことによる球団総年俸と贅沢税の複雑さを緩和することである。大谷の支払い繰り越しの第一目的は、チームがフィールドで成功すること」とした。
米記者のローゼンタール氏も自身のXで、この年俸後払いについて記し、「チームに可能な限り競争力を高めるために必要な柔軟性を与えるという大谷のアイデアだと関係者は語っている」とつづった。
また、契約期間中に大谷が契約を見直すために契約を破棄してFAになるオプトアウトの権利は含まれていないという。大谷はインスタグラムで「現役生活最後の日まで、ドジャースのためだけでなく、野球界のために邁進し続けたいと思います」と、生涯ドジャースの決意をつづっているが、契約内容を見てもその言葉に偽りはなさそうだ。