“正体不明”の犬の病気が米国で流行 咳が続き泡を吐くことも 既に14州で確認、年末に向け注意呼びかけ

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 日本などでまだ知られていない謎の病気が流行している。米国では、ここ数カ月で、犬に咳などの症状が4~6週間も続くケースが増えている。ウイルス性なのか細菌性なのか、米国獣医師会はまだわからないとしており、“正体不明”の病気が犬の飼い主を不安にさせている。

 症状は多岐で、咳や無気力、時には泡を吐くこともあり、運動不耐性、食欲低下が起こる場合もあるという。命にかかわる危険性もあるが、獣医のマシュー・ゴスさんによると、過度の心配はないという。

 「パニックになる必要はない。直ちに犬の命を奪うようなものではない。症状の進行に気づいたら、少なくとも検査を受け、薬を処方してもらえばよい」

 現時点で、少なくとも14州で感染が確認されており、オレゴン州では約200の症例が報告されている。推測される一つとして、犬の飼い主に「ケンネルコフ」として知られる病気の変異株である可能性がささやかれている。獣医師会によるとケンネルコフは急性の場合、24~36時間以内に肺炎を引き起こすケースもあるという。

 獣医師会のレナ・カールソン会長は「既知の病気の予防接種を受けていることを確認してほしい。通常の病気と戦う力が強ければ、新しい病気にも戦える」としている。

 年末年始は犬と一緒に旅行したり、犬をペットホテルに預ける機会が増えるため、獣医師会は感染拡大の防止に細心の注意を払うよう、飼い主たちに呼びかけている。この病気は、今のところ人間に感染する兆候はないという。

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