イヌやネコも花粉症になるって知ってた?皮膚を痒がってたら危険信号 動物病院へ

篠原 かをり 篠原 かをり
画像はイメージです(DC Studio/stock.adobe.com)
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 今年は「10年に一度」の花粉飛散量だそうです。なんと去年の12倍だとか。ティッシュケースが手放せない人も少なくないことでしょう。しかし、花粉に対して自ら様々な策を講じることができる我々人間はまだマシな方かもしれません。

 もしかしたら、ご家庭に同じく花粉に苦しむ小さな毛むくじゃら達がいるかも。実は犬や猫も花粉症を発症することがあるんです。

 犬や猫の花粉症はくしゃみや鼻水などの症状よりも皮膚や目のかゆみや発疹の症状が現れることが多いと言われています。どちらかというと猫は人のようにくしゃみや鼻水といった呼吸器の症状が出ることが多く、犬は皮膚症状のみであることが多いそうです。

 人間と同じように花粉症の重さも個体によって違い、時には発熱したり、掻きむしりすぎて、水ぶくれになったりすることもあるので、お家の犬や猫が痒がっていた場合は、動物病院に連れて行くことを強くお勧めします。

 犬や猫の花粉症の治療も投薬での対症療法と花粉との接触をできるだけ少なくする環境の整備が基本です。

 飼い主ご自身も花粉症であれば、家の花粉対策はバッチリだと思いますが、お家で飼っている犬や猫だけが花粉症の場合は、飼い主も花粉症になったつもりで対策しましょう。ついでに洋服を着せたり、皮膚に負担がない範囲でブラッシングを多めにしてあげると花粉を最小限に抑えられます。

 ちなみに花粉症治療の研究のために意図的に花粉症を発症するように作られた実験用の花粉症モデルマウスや花粉症モデルモルモットも存在します。花粉症の薬を飲んでスッキリと目覚めた朝には、どうか彼らの存在にも思いを馳せてあげてください。

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