家庭菜園で人気のバジル、ミント、パクチー、ローズマリー。これらハーブ4種類の苗を一つの鉢に植えてみるとどうなるか?繁殖力の強いハーブの寄せ植え観察記が「とにかくすごい生命力」「ミントが全てを駆逐するんじゃないんですね」「バジル意外と強いんだなー」などと話題を呼んでいる。
今年3月末、ハーブの寄せ植えを始めたPEKOさん(@ab_peko)。観葉植物が病気で枯れてしまい、空きができた大きめの鉢に食用ハーブを植えようと思案。花屋で100円の苗(バジル、ミント、パクチー、ローズマリー)を購入したという。
PEKOさんによれば、鉢は南向きのベランダに置き、土は100均、肥料はメネデール(植物活力素)を初期に塗布したのみ。夏場にコバエがわいた際には消毒用アルコールスプレーを噴霧したが、水をやると数日で復活する生命力を信じ、神経質にならずに栽培していたという。
寄せ植え開始から1カ月半ほどが経過した5月11日、X(旧・ツイッター)で報告した途中経過によると、ミントとパクチーが優勢、ローズマリーが3番手から形勢逆転を狙い、バジルはやや劣勢という状況。写真には生い茂るミントとパクチー、後方にローズマリーが確認できる。
しかし、それから半年後(寄せ植え開始から約8カ月後)の11月28日、続報をXに投稿。「パクチーは早々に戦線離脱し、今はバジル、ミント、ローズマリーの三つ巴が鉢を群雄割拠しております」と半年前とは全く異なる力関係を報告した。
PEKOさんによると、序盤に猛烈な勢いで育ち鉢上を制していたパクチーは種をつけると枯れていき、落ちた種からもうまく芽が出なかったという。一方で序盤は劣勢だったバジルは徐々に勢力を拡大していった。「ローズマリーとミントは生き残ると思っていましたが、バジルがここまで健闘するのは予想外でした。バジルは大器晩成型だったのだなと認識しました」と驚きを見せた。
同投稿には5000件のいいねが付くとともに「ミントが全てを駆逐するんじゃないんですね」「バジル意外と強いんだなー」「ローズマリーはいったん定着したらマジで強い」「とにかくすごい生命力なのを感じます」などの声が寄せられた。
また、リプライの中には「蠱毒」という言葉が目立った。「蠱毒」とは密閉された容器の中に毒虫などの生き物を詰め込み、生き残った1匹を使う呪術。いわば“ハーブ蠱毒”ともいえる寄せ植えに「言い得て妙だなと思いました」とPEKOさん。「うちは植物の蠱毒会場なのかもしれません」と実は多肉植物3種を植えた鉢もあることを明かした。
残ったバジル、ミント、ローズマリーは現在、PEKOさんの食卓を彩る貴重な食材。本来の「蠱毒」では最後の1匹になるまで続くが、「(残ったハーブ3種は)今後の自炊のためにも共に2024年を迎えてほしいと思っています」と持ちつ持たれつの“共生”を願った。