女子プロレスラーのSareeeが14日、都内で会見し、来年1月16日に第3弾自主興行「Sareee-ISM Chapter3」(東京・新宿FACE)の開催を発表し、ウナギ・サヤカの初参戦が明らかになった。話題が多い異色レスラーに対し、称賛とダメ出しが混在する異色の期待を寄せた。
ウナギ・サヤカは柊くるみと組み、伊藤薫&中島安里紗とのタッグマッチに臨む。Sareeeはプロモーターの顔で「まさかこの対戦を受けるとは。逃げると思っていたが、オファーを受けてさすがだな、と思った。気持ちだけではなく戦いを見せてほしい。試合をあまり見たことがないけれど、口はすごい。同じくらいリング上で見せてほしい。楽しみです」と呼びかけた。
今年9月8日に代々木競技場第二体育館で開催された全日本では、Sareeeはウナギと組み、今月10日に米WWEに試合復帰したKAIRI、安納サオリを相手にタッグマッチに出場。KAIRIに3カウントを奪われたウナギの態度に怒りをあらわにしていた。
この日は「なぜそう思ったかというと、試合前にKAIRIには勝ち逃げさせない、絶対ウナギ・サヤカが取ると言っていたのに、(試合後は)悔しがることもなく泣いているのに、何なんだよと思いました。それだけの気持ちがあると思って隣に立ったのに、泣いて終わりか、とショックでした。これがKAIRIさんと戦う最後かもしれないのに」と、当時の心境を説明。「でも、プロレスラーとして全てがそろっているとは思わないけれど、必要な部分は持っている。誰よりも優れている部分もある。何もビビっていない。誰とでもやるというのもそう。爆破マッチをやったり」と怖いもの知らずの挑戦心を認め、フォローした。
今年5月に米WWEから約2年半ぶりに国内に復帰。以降はフリーとして各団体に出場し、自主興行は来年1月で第3弾を迎える。ウナギの評判はWWE時代にも届いていたという。
「もっと練習したらいいのに、と思います。練習したらもっと良くなる。悔しいじゃないですか。アメリカに行っていた時から噂でプロレスが…というのは聞いていたけれど。ずっと言われ続けているのに。もっとすごい選手になるんですけどね」
ウナギを練習不足と断罪する一方で期待も大きい。「ギロチンドロップとかすごく面白い。でも、お尻が先に(リングに)着くからダメージが少ない。フラットにすればいいのにと思う。こうすればいいのにな、と思うところはたくさんあります」と続けた。
ダメ出しと期待が混在しても違和感が少ないところが、逆にウナギ・サヤカの魅力とも言えるのかもしれない。Sareeeの期待は案外大きそうだ。
◆全対戦カード(メインカード以外は試合順未定)は次の通り ▷桃野美桜&川畑梨瑚―稲葉ともか&稲葉あずさ ▷彩羽匠―高瀬みゆき ▷伊藤薫&中島安里紗―柊くるみ&ウナギ・サヤカ ▷ジャガー横田&アジャコング―ChiChi&田中きずな ▷Sareee―橋本千紘(メインカード)