立憲民主党の泉健太代表(49)が10日、国会内での定例会見で、自身が講演で「5年で政権交代」と発言した真意について説明した。
泉氏は4日、法政大での講演で、学生からの質問に答え「5年で政権交代を考えている」「再生していくには手順が必要。そういう意味で5年。次の総選挙で、しっかりと基盤を築いてホップ、ステップで取れる」などと発言。同党の小沢一郎衆院議員(81)が7日、国会内で記者団に「(代表を)辞めた方がいいんじゃないの」と述べるなど、波紋が広がっている。
発言の意図を記者団から改めて問われた泉氏は、講演で学生から「本当に何年で、政権交代するの」という主旨の質問があったとして「連立政権を想定しての話ではなくて、立憲民主党で単独過半数を目指すということになればじゃあどうなるのかっていうことを、今の現状に照らして説明をするという質問に対する答えだったと考えています」と弁明した。
泉氏は「解散総選挙を野党は選べない。何年でって言われても、そのタイミングでどうこうっていうことは本来質問としては成り立たない。ただ、それを成り立ちませんお答えできませんっていうことは学生に対してあまり誠実じゃないなと思った」と、当時の状況を振り返った。
さらに「私としてはサイクル…ひとつ衆議院選挙があり、そして参議院選挙があり、そしてもう一度総選挙が来る。これを一つの考え方として、5年と考えれば5年だね、とそういう意味で発言をしているということです」と、5年と発言した考えを示した。
泉氏は続けて「一方で、日々政権交代を目指しているか。当たり前です。次期総選挙で政権交代を目指しているか。当たり前です」と強調。「立憲民主党が150議席をしっかり獲得すれば、私は次期選挙で、自公の過半数割れっていうのが十分ありうると思う。そこで連立政権なのか、さまざまな次の政権づくりということの動きはあるし、立憲民主党だ当初の想定より政権にたどり着くということはありうる」と語気を強めた。
次期衆院選で、現在164人の候補者擁立を決めているとし「解散時期によりますけど、さらに努力をしていく。さらに人を増やしたいと思ってますから、今期の衆議院の任期の中で、我々擁立まで至れば、当然目標は前倒しになる」と掲げた泉氏。記者団から「いずれの発言も、整合性は取れているか」と認識を問われ「そうですね」と答えた。