歌手のセリーヌ・ディオン(55)が3年半振りの公の場で歌声を披露していたことがわかった。映画「タイタニック」の主題歌などで知られるセリーヌは、昨年12月に重度の痙攣(けいれん)を伴う全身強直症候群とも呼ばれる神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」と診断されたことを公表。「カレッジ」ワールドツアーを予定より2年早く中止せざるを得なくなっていた。
先週セリーヌは、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたベガス・ゴールデンナイツとセリーヌの地元チームのモントリオール・カナディアンズとのナショナルホッケーリーグ(NHL)の試合に立ち寄り、久しぶりに公の場に姿を見せ選手らと面会した際に歌声を聴かせていた。
モントリオール・カナディアンズのホッケー・コミュニケーション担当チャンタル・マカビー氏はピープル誌にこう明かしている。「信じられないような時間でした。素晴らしい女性です」「色々なことを経験してきた彼女が、こうして笑顔で、本当に幸せそうにしているのを見るのは素晴らしいことです」「彼女にとって、良い日もあればそうでない日もあるでしょう。でも今日はとても良い日でした。安心しました」
一方セリーヌ本人も、インスタグラムに3人の息子と試合を観戦した際の写真を投稿、こう綴っていた。「月曜の夜、ラスベガスでのベガス・ゴールデンナイツとのホッケーの試合後、息子たちとモントリオール・カナディアンズを訪ね素晴らしい時間を過ごした」「素晴らしいプレーで最高のゲームだった!試合後私たちに会ってくれてありがとう。私たちにとって思い出深いものになった。素晴らしいシーズンを!セリーヌ」
セリーヌが投稿した画像のいくつかには2016年にがんで亡くなった音楽プロデューサーの夫ルネ・アンジェリルとの間にもうけた長男レネ・チャールズ(22)、双子のネルソン、エディが写っている。
「スティッフパーソン症候群」は、胴体、腕、脚の筋肉の硬直や痙攣(けいれん)を引き起こす稀な進行性の神経疾患で、まず体幹や腹部の筋肉が少しずつに硬く大きくなっていき、最終的には症状が全身の筋肉へと症状が進行。約100万人に1人の割合で発症するという。
今回、公の場に姿を現す2カ月前には、不治の難病と戦い続けるセリーヌが制御不能な「筋けいれん」に苦しんでいると、姉が語っていた。