リル・ナズ・X(24)が、ハロウィンで血まみれのタンポンの仮装をし非難された。グラミー受賞歴のある人気ラッパーのリル・ナズ・X は、金髪のカツラと膝丈の白いブーツ姿の後ろにタンポンの紐を付け、通りに置かれた巨大な毛むくじゃらの膣の「彫刻」を通り抜けて立ち去る動画を自身のインスタグラムに投稿し、その奇妙な衣装を披露した。
これには怒りや嫌悪のコメントが殺到、そのほとんどは女性からのもので「なぜ?」という質問や、憤慨したものまでさまざまだった。「私はこの姿を楽しんでるけど、あなたが個人的に生理にまつわる汚名、羞恥心、痛みを経験したことがないという事実が私を立ち止まらせ、考えさせる...でも、どうして?」というものや、リル・ナズ・Xの行動を「女性差別的」と非難するもの、「ゲイの男性は、自分が同じように女性差別的である可能性があることに気づかずに許してもらえると思っていることが多い。生物学上の男性の勝手でこのようなことを軽視するべきじゃない」というもの、「リル・ナズ・Xの血まみれのタンポンの格好は、今夜見た中で一番不快。彼は女性に苦痛を与えるものを美化する以外、何もしていない」と憤慨するもの、「私は女性として彼の行動に軽蔑を感じる。リル・ナズ・Xは永久にキャンセル」などのコメントがあった。
ショッキングな衣装で有名なリル・ナズ・Xは、メットガラ2023ではシルバーのペイントとクリスタルで体を覆ったことで話題となっていた。
そんなリル・ナズ・Xは先月、トロント国際映画祭中に爆破予告があったため、自身のドキュメンタリー映画『リル・ナズ・X:ロング・リヴ・モンテロ』のプレミアに遅刻せざるを得ない事態に見舞われていた。特別上映は現地時間午後10時に行われる予定だったものの、リル・ナズ・Xが会場に到着する中、「黒人のクィア・アーティスト」 を標的にした警告の電話がかかってきたことが主催者に知らされたという。
2019年6月にゲイであることをカミングアウトしたリル・ナズ・X は最近バラエティ誌にこう語っている。「黒人のクィアが、本当にカルチャーをコントロールする世代に生きていて、世界を次のレベルに導く手助けをしているように感じている」