「うまい、やすい、はやい」をスローガンに大衆向け飲食チェーンとして愛される吉野家。
今、SNS上ではそんな吉野家の意外なインバウンド向けメニューが大きな注目を集めている。
「吉野家が外国語メニューだと、めちゃめちゃ高い商品をオススメしてるの、最高に“インバウンド”だなと思った」
と吉野家に設置されたインバウンド向けメニューを紹介したのはすずきさん(@michsuzu)。
英語、中国語、韓国語で書かれたインバウンド向けメニューでおススメされているのは鰻重と牛丼、唐揚げなどのセット。最も高額な「鰻重牛小鉢セット(2枚盛り)」では2338円(税込)になるので、日本人の一般ユーザーとは明らかに方針を変えていることがわかる。
すずきさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「どうしても鰻を食べさせたい熱が強い。
中国産なのに…日本で…」
「こういう商売魂はうちもみならいたいものですね」
「おそらく日本の安いメニューだと量が足りないからこの豪華メニューを用意してあるんだろね!
ただ牛丼屋なのに謎の鰻推しがすごい🤣」
「せっかく日本にはるばる来たんだから、やっぱりいいもん食べたいってのはあるかも!!!」
などさまざまなコメントが寄せられている。
すずきさんにお話を聞いた。
ーーこのメニューをご覧になった際のご感想をお聞かせください
すずき:この吉野家がある秋葉原は急速に外国人観光客に対応した街に変化しているのですが、牛丼チェーンなのに鰻重をインバウンド向けメニューの軸にしているのは意外でした。
ーーインバウンド向けのセットは召し上がったのですか?
すずき:鰻重牛小鉢セットを頼んだのですが、鰻重は2分で出てきた割においしかったです。ブラインドテストしたら、高級店の鰻重より吉野家の鰻重の方がおいしいという人もいると思います。
牛小鉢の位置づけが分からなくて、鰻重にかけて食べるのかなと店員さんに聞いたら「個人的には別々がおすすめです」と言われました。別々に食べたのですが、満足感の相乗効果は特になくて、単純に単価を積み上げるために入れたんだなという感じはしました。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
すずき:円安もあってグローバル基準だと日本の物価が安くなっているので、海外の人から割安という声が結構あったのはそうだろうなとは思いました。
◇ ◇
コロナ禍が一段落して以降、再び急激に増加している海外からの旅行客。日本の飲食店の価格設定は世界的に見ても低水準と言われるので、少しぐらい彼らに贅沢してもらってもバチはあたらないかもしれない。
すずきさん関連情報
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