ジャニーズ性加害問題当事者の会の平本淳也代表(57)、石丸志門副代表(56)が4日、国会内で立憲民主党が開いた「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。長妻昭政調会長(63)ら同党の国会議員から、こども家庭庁などの担当者とともにヒアリングを受けた。
平本氏は「なぜ国は動かないのか。動かないのではなく、おそらく動けないのだと思います。世界的に注目されている大きな問題でもある。日本という国でこれについて問題提起し、話し合う場がない。関係閣僚として、何らかの対策を講じていただける今後であってほしい」と要望。「被害者が見向きしてもらい、加害者に対しても、それを抑止する法律法案、あるいはメッセージを発信してくださることを期待しています」と、ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題での国の対応を求めた。
石丸氏は「中堅の閣僚の方々にお話して、熱心にメモを取ってくださいました。そこは高く評価したいが、これは加藤新大臣に直接お話を問いかけるほど大きな性質のものだと考えている。加藤新大臣に当事者の会として面会していただいて、実情を知っていただきたいと強く懇願する」と、加藤鮎子こども政策担当相(44)との面会を求めた。
長妻氏は「国の動きがないのがまったく不可解。児童虐待、性被害については国がコメントしたり具体的な対策や対応を取ったりしてきたが、ことジャニーズの問題については音なしというのは非常に理解しがたい。被害者に会うというのは当たり前の話。加藤大臣はなぜ会わないのか」と指摘した。
また、石丸氏は「謝罪を1点だけさせてください」と切り出し、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子前社長(57)が2日の会見を欠席したことに「表に出てこなければダメだ」と発言したことについて「パニック障害を抱えている方々に、非常に不遜な発言だったと思います。この場を借りて発言を撤回し、深く謝罪をしたいと思います」と頭を下げた。