歌手リナ・サワヤマ(33)が17歳の時に学校の教師からグルーミング被害に遭っていたことを明かした。その後、セラピーに通わなければならなかったというサワヤマ、BBCの番組『イン・カンバセーション』でこう話している。「これは話すのは初めてだけど、セックスセラピー、セックス&リレーションシップセラピーを通して気づいたことがあってね。当時17歳だった私は交際だと思っていたけど、実際にはそれはグルーミングだった。私が30代になってようやくわかった。相手の当時の年齢になったことでね」
2022年のアルバム『ホールド・ザ・ガール』に収録の『ユア・エイジ』でサワヤマは、グルーミングの加害者と同じ年齢になり、ようやく相手の行為の間違いに気づいたことを歌っている。
サワヤマは当時の経験についてこう振り返っていた。「どれだけ自分が不快に感じたかを強烈に覚えている。でも自分で結論を導き出そうとはしなかった。セラピーの一種を集中的にやって、私は本当にラッキーだったなって思う。折り合いをつけることができたから。それは私の世界を完全に引き裂くものだった」「私の学校の出来事で、とりあえず学校の先生だった。私は自分のセクシャリティについて酷い恥を感じて、自分自身の感覚を完全に失っていた。自分の肌から切り離れていた。どう言葉にしていいのかわからない。けど恐怖を感じ、不安に襲われていた」
そして『ユア・エイジ』をリリースしたことで、ファンに1人じゃないと感じてもらいたかったとして、サワヤマはこう続ける。「17歳は私にとって子供。学生だし、自己決定権なんてほとんどない。特に学校の中で、先生が自分のところにやって来る、それは職権濫用で、私は彼の年齢になるまでそれに気づかなかった」「あのアルバム制作は本当に辛い作業だったけど終わった時には、最高の体験の1つになった。そしてオーディエンスの特に女性たちが共感してくれたことを知った今、本当に嬉しい気持ち。このことを具体的に話したことはなかったから。若かりし頃の自分の人生のある期間なわけだけど、それに共感してくれる女性のオーディエンスたちを見て、私の伝えたことを、誰かが今感じてくれるんだって思えるの」