東京・JR市ケ谷駅内に謎の看板が現れた。黄色い背景に大きな文字で「世界↗」。左下には「すぐそこ世界。」とも書かれている。階段をのぼった先が海外につながっているとは思えないのだが…。
看板を打ちだしたのは、海外留学支援を行うワールドアベニュー社。主要英語圏のワーキング・ホリデーを含む語学留学などのコンサルティングを提供している。
「ワーキング・ホリデー」は協定国との間で言葉や文化、生活習慣など互いの国への理解を深めるため生まれた制度。海外での長期間の生活を通して、観光や語学学習、就労など自由な活動を行うことができる。出稼ぎができる留学として注目が高まる一方で、同社はさらなる普及に向けた課題を「世界を遠くに感じる心理的なイメージや文化的および言語的なハードル」と分析している。
留学やワーキング・ホリデーのことをもっと身近な存在に感じてほしい―。奇抜な看板の中に「世界は『海の向こう』ではなく『すぐそこ』にある」というメッセージを込めた。また、右斜め上を指した矢印は、日本で過ごす自分とは異なる“斜め上”の自分と出会える可能性を表現している。
同社の看板広告はこれが初の試み。9月13日に設置され、2024年6月まで掲出予定だという。同駅の飯田橋方面階段1カ所のみに設置。今後の看板展開について同社の担当者は「現時点では未定で、検討段階」とした。