ジャニーズ事務所は7日、創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題を受け、都内で会見を開いた。
藤島ジュリー景子氏(59)は「喜多川による性加害問題につきまして、8月29日に特別調査チームによる調査結果と提言が公表されました。ジャニーズ事務所といたしましても、私、藤島ジュリー景子個人といたしましても、ジャニー喜多川に性加害があったものだと認識しております。被害者の皆様に心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、5日付で社長を辞任したと発表した。
新社長に就任した東山紀之(56)は「まずは喜多川氏の性加害を認め、ここで謝罪させていただきます。被害に遭われた方々、長きに渡り心身ともにつらい思いをさせたことが本当に申し訳なく思います。今後はこの事実に真摯に向き合うため、私は年内をもって表舞台から引退します。今後は人生をかけて、この問題に取り組んでいく覚悟でいます」と、芸能界引退を表明。喜多川氏の行為を「人類史上最も愚かな行為。あの方は誰も幸せにしなかった」と断罪した。
ジュリー氏は代表取締役にとどまる意向で「被害者の方々に対しましては、ジャニーズ事務所として補償を行ってまいります。再発防止チーム特別チームの提言を受け入れ、社長を辞任いたしましたが、被害者の方々に対する補償を責任を持って全うするために当面の間、代表取締役にとどまりますが、被害者の方々への補償救済、そしてタレント、ジュニアの皆さんへの心のケア以外の業務執行には関わりません」と明言した。
東山は、ジャニー氏の性加害について「うわさとしては聞いておりました。私自身は被害を受けたことがなく、受けている現場に立ち会ったことがなく、先輩たちからも後輩たちからの相談がなかった」と振り返った。自身の性加害をしたか記者団から聞かれ「僕はしたことがない」と強く否定した。
ジャニーズ事務所という屋号について、東山は「ジャニーズというのは創業者の名前、グループの名前でもありますが、タレントが培ったエネルギー、プライドの表現のひとつでもいいと思っている」とし、継続する意向を示した。
会見に同席したジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦(47)は「小学校6年生のころにジャニーズ事務所に入りました。その時すでにそういった(暴露)本が出ていまして、周りもみんな、仲間たちも『そうなのかな?』っていうようなうわさはしていた。言い訳になるかもしれませんけれども、何だか得体の知れない、それには触れてはいけない空気というのはありました」と話した。
ジュリー氏は「本当にご理解していただきたいことは、みんながそういうことがあって、スターになっているわけではない。ひとりひとりのタレントが本当に努力をして今の地位をつかんでいる。そこは誤解をしてほしくはないし、失望してほしくない」とファンに訴え、涙を流した。