韓国のサバイバルオーディション番組「少年ファンタジー」から誕生した12人組ボーイズグループ、FANTASY BOYSに選抜されながらも、正式デビューを前にグループを離脱したユ・ジュンウォンと、FANTASY BOYSのマネジメント会社との間で本格的な法的紛争が始まりそうだと、韓国メディアのSBS芸能ニュースが報じた。
ユ・ジュンウォンは最近、法律代理人を選任。FANTASY BOYSのマネジメントを引き受けたPOCKETDOL STUDIOに対して「専属契約効力停止処分」の申請を、ソウル西部地方裁判所へ提出していたことが判明している。また自身のインスタグラムでは、所属事務所との付属合意書を公開。「契約内容に、会社の人件費負担などの条件が含まれており、会社との信頼関係が崩れた」と主張した。
これを受け「少年ファンタジー」を制作したPHUNKY STUDIOも、法的対応を準備中だという。法務法人(有)ロゴスのイ・ユンサン弁護士は「相手側の訴状はまだ受け取っていないが、届き次第対応する予定」と明かし「(ジュンウォンは)付属合意書を締結する過程で、誠実に契約締結の義務を一切果たそうとせず、異論を変えようと努力すらしなかった。これに対して、損害賠償請求を考慮している」と説明した。
POCKETDOL STUDIOはこれに先立ち、「ジュンウォンの実母が、ジュンウォンの空港ファッションや隊列でセンターではなかったことを抗議してきた」と言及。「ジュンウォン本人も、他の11人のメンバーと公平性とは言えない収益配分率を主張し、その過程で2度も無断離脱をし、デビューが差し迫っているFANTASY BOYSに大きな被害をもたらした」と訴える。
同社の主張によると4日、ジュンウォンが突然帰宅してしまったため、3カ所で予定されていた新曲のミュージックビデオ撮影がそれぞれ1週間ずつ遅れたといい、セット費用はもちろん、撮影スタッフの人件費や各所滞在費、違約金などが発生。新曲のレコーディングやパフォーマンス構成などにも、大きな支障をきたしたと主張する。
ジュンウォン側の代理人は「契約が締結されていないのに、事務所都合での日程強行には無理があると伝えた。日本公演を含め、ジュンウォンは誠実にスケジュールを果たしている。合意過程で自宅へ帰ったことを無断離脱と表現するのは適正ではない。契約合意に至っていないため、いかなることも成立していない」と、徹底抗戦する構えだ。
なおこの件について、ジュンウォンの実母はインタビューに応じないとコメントしている。